2022年8月6日土曜日

2022年度 前期講義終了にあたって

長い長い前期(春学期)講義が終わりました。

コロナ禍によって遠隔講義を余儀なくされた2年間を経て、教場に戻ってきた学生の講義に対する期待は大きく、毎回毎回の学生たちの放つ「気」に圧倒されながら、講義準備・講義・リアクションペーパーに対する添削で日々を過ごしていました。本務校だけでなく、非常勤先もね。一週間休みなしで働くことには慣れているつもりでしたが、今年は心底くたびれました。

「講義準備なんて、そんなに大変なのか。毎回同じ内容を教えてるんだろ」と、大学教員ではないが「教師」と呼ばれる人に言われたことがあります。

違うんだなぁ。

同じ内容でも1年変われば語るべき文脈が微妙にずれてきます。世界は動いていますから。

また、一つの術語を解する私自身の感覚も1年で変わります。そして何よりも、教室に集う学生たちが違います。こうした諸要素の変化に合わせて、講義準備・講義をしないとしたら教員としての存在意義はないと思うのです。

あと数日で卒業研究の中間発表がありますが、その週も地域連携先との協議やOCでの模擬講義や成績の算出などなどなど。お盆の終わりを待たずして他所での講義があります。いや、学期が終わっても忙しいですが、心が明鏡止水となるひととき、あるいはそうした心境を目指すひとときを、一日のうちに2回は確保したいと思っています。

今日はHIROSHIMAの日。日が昇らぬうちに祈りを捧げさせていただきました。