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2021年4月10日土曜日

テレビで紹介されました>密ドラ

 本研究室の学生と足立区を代表する和菓子屋である喜田屋さんが開発した新しいどら焼き「密ドラ」がテレビ(2021年4月8日・テレビ朝日「スーパーJチャンネル」)でも紹介されました。

足立区内でつくられています

学生の発案を受け入れていただいた田口社長

パッケージデザインはデザインを仕事にしたい学生が手がけました

この「密」の字も上記の学生のもの

蜂蜜をかけるのも学生のアイディア
味がより「密」(濃厚)になります

ほんとうに美味しい(粒あんバター)

向かって左が小野君 右が小嶌君(デザイン担当)
取材の後に就活が控えていたのでスーツ姿です
研究室内の町屋プロジェクトチームです

医療従事者を「食べて応援」できるしくみを作りました




2021年4月3日土曜日

密ドラ 4月6日発売です

何回かに渡ってご紹介してきた産官学協働の証が商品化され、4月6日(火)に足立区を代表する和菓子店・喜田屋で発売されます。

開発コードネームとして「密ドラ」と呼んでいたのですが、そのまま商品名になってしまいました。

どら焼きの生地に蜂蜜を織り込み、バターでコクをだした「密」などら焼きです。白あんバター、粒あんバターの2つの味で、喜田屋全店で売り出されます。

経緯はマスメディアの報道にあるとおりですが、足立区政の根っこである「協働・協創」を形にしたものです。協働・協創は地方自治の本旨である団体自治と住民自治とを橋渡しするものであり、私は直接民主制と同じ思想的基盤を持つものとして捉えています。

どんなに中央政府がアレであろうとも、国家に先立つ「地域」「コミュニティ」がしっかりしていれば私たちは幸福でいられる、はず、との信念のもと、今日もメール、メッセージ、足をつかって飛び回るのでした。

モチベーション行動科学部は地域のモチベーションを上げることを学ぶ学部でもあります。


東京新聞(2021/04/03)に掲載されました



2020年3月10日火曜日

東京大空襲 森下家の永劫回帰

3月10日
東京下町では忘れることのできない大空襲の日です。

たとえばわが家では、親が自分で墓参することができないとき、
豪雨であっても、雪が降っていても、かまわず僕は私用の有無を問われることなく「行ってこい」と命じられ、親に代わってこの日に墓参したものです。

大雪の日に墓参したときは、「こんな大雪の日に行ってくれたのか」と祖母が大泣きしたことを想い出します。

東京大空襲では10万人以上の市民が死にました。いや、殺されました。木造建築である日本の家屋をどうすれば効果的に燃やすことができるか。空襲を指揮した米軍人カーチス=ルメイは、日本にゆかりの深い建築家、F=L=ライトの弟子、A=レーモンドの協力のもと、着弾すると燃え上がり、コンクリートまで燃やす焼夷弾を開発し、東京大空襲に臨みました。ベトナム戦争で用いられたナパーム弾と同じ原理の兵器です。

総力戦であれば市民の殺戮も当たり前?

日本も重慶(中国)などでやっていますから、連合国の側からすれば当然の報復なのかもしれませんが、想像を絶する非戦闘員に対する大量殺戮として、広島、長崎と同じように、東京下町ではその記憶を紡ぎ続けています。

祖父や叔父・叔母、この血族に当然僕は会っていませんが、東京大空襲で殺されてしまった我が一族の人びとです。焼夷弾の直撃に近い攻撃を受けた祖父の遺体は燃え上がって判別がつかなかったと言い伝えられています。わずかに残っていた時計で祖父と判断されたとも。

さて、今年。
この3月10日を待つように、あるいはかの人びとに呼ばれるように、また1人肉親が旅立ちました。この日に因縁を感じざるを得ません。

僕はいま、沖縄・台湾から東南アジアへ延びる公共空間研究に乗り出していますが、一方で東京下町、群馬のコミュニティ・デザインに従事しています。前者はコミュニティ研究の基礎研究として、後者はコミュニティ研究の実践として。

後者の、特に下町のコミュニティ・デザインに没入する思いは自分の祖先の地であることに由来するのですが、2020年3月10日は、1945年3月10日と同じく、忘れることのできない日となりました。

その忘れることのできない思いがモチベーションを高めます。

昨年末、僕は下町のコミュニティ・デザインから埼玉のそれへシフトする機会を与えられましたが、我が一族の持つ何かがその機会を遮断したのかもしれません。その機会は永遠に去り、シフトすることなく、スカイツリーをすぐ近くで仰ぎ見ることのできる下町を僕は駆け回っています。

3月10日。
ニーチェの言う「永劫回帰」という言葉を噛みしめつつ。

2020年2月25日火曜日

フロンティア(frontier)

新しい協働の枠組みが始まります。

都市計画の新しい動きは地域を動揺させます。
この動揺は、未来への希望とこれまでの終わりと、大別すれば2つの方向性をもって人びとの心にさざ波を生じさせます。キャリア・カウンセリングによく用いられる言葉を援用するなら、トランジション(transition)。

まちづくりは「ひと」づくり。ひとづくり、という言葉はどうしても上からの目線を感じさせますが、私がつくる主体ではなく、まちが、あるいはその地域の人びとが、その地域に関わる人を育てる、このような意味で使っております。そう、私もまたつくられる客体なのです。

この地域をまとめる会合に招かれ、地域リーダーからプレゼントをいただきました。このハートに込められた思い、必ずや。


皆さん、学生ともども、よろしくお願いいたします。

2020年2月6日木曜日

空き家から始まるまちづくり

千住Public Network East の People に僕自身のまちづくりと次世代の育成に対する思いを掲載していただきました。

下記のリンク先をご覧ください。
https://senjupublicnetwork.com/miraidaigaku/

「いま、千住は面白いな」とつくづく感じる動きがあります。そうした旬に巡り会っていることを喜んでいます。

後期講義が終了し、成績算出に追われているところです。

昨夜も研究室は煌々と

2020年1月28日火曜日

荒川区役所で職員研修を実施しました

本日は学生を帯同して荒川区役所へ。

主な内容は大学と協働しての地域活性化の事例と根底にある問題意識や理論の共有。

荒川区は隅田川を挟んでの隣区です。未来大は足立区の南端に位置しますが、川を挟んで、荒川区、墨田区、葛飾区の真ん中に位置します。この位置づけを端緒として下町全体を活性化するスキームを、私は「未来大・四つ葉のクローバー計画」と命名して、駆けずり回っています。今日の研修もその一環として位置づけ、新たな協働の可能性の種を蒔きに来たつもりです。

さて、この種、芽を出すでしょうか?

研修会場にて

2019年3月20日水曜日

流れゆく日々 夢のかけら

本日は朝から<あだち千住銘菓プロジェクト>の学生幹事会。

終わってギャラクシティにてフィールドワーク。

大学に戻って諸々の調整をこなし、新しいつながる先の会合へ。

終わって研究室に戻り、土曜日の初売りの準備。

この時期、研究室には一見すると残骸とおぼしきものが多数出現するのですが、それは学生たちの夢のかけらなので、そのままにそっとしておくのです。かなった夢とともにいつかなくなってしまいます。

さて帰るか。

夜更けて我、研究室に在り

2018年10月3日水曜日

学生と語る@バル

今日は商店街の会合に学生がデビュー。言いたいことを言ってましたね…とても良い態度です。継続して出てくれるといいんだけど、20時スタートの会議なので学生にあまり無理は言えません。女子学生には参加を見合わせてもらい、男子学生のみが参加しました。

商店街での定例会を終えた帰り、メシでも食っていくかと学生とバルに。

大学ではよく先生にごはんを食べに連れて行ってもらったことを想い出します。想い出しながら、先生へのご恩をこの学生へ返していくというつもりで。

先生とのメシは政治学研究科と琉大時代が一番多かった=研究室に深く関わっていたということなのでしょうね。

この学生もよく関わり、吸収し、自らを育てていると思います。良きも悪しきも秤にかけて取捨選択して骨肉に変えていくんだよ。蜂蜜とチーズのピッツァにはまっているようで美味しそうに食べていました。サングリアがよくあう口当たりの良いピッツァでした。今後の調査・研究の方向性、プロジェクト、ゼミのあり方、今後のキャリアと話は尽きず、気がつけば22時半。

夏休みという研究に没頭する期間が過ぎ、こうして大学教員は教育の秋を迎えるのです。まだいくつか書かねばならないものが残っているのですが……

2018年9月26日水曜日

足立・菓子業界魅力発信事業

足立区は製菓業のさかんな区です。

昨年から本学と足立区とのプロジェクトを担当していることはすでにご承知かと思いますが、もう少し大きなプロジェクトとして菓子業界魅力発信事業というものに、同僚教員と合同ゼミを組んで、学生を協働・協創へ向かわせています。

今日はそのために課した文献調査の発表会だったのですが、「やるじゃん」の連続となる発表ばかりでした。参観された来賓の方々からもお褒めのお言葉をいただき、学生たちのモチベーションにさらなる火がついたことでしょう。

これから学生がフィールドワークに出ます。聞き取り調査から文章を書き起こして、これを1つにまとめていきます。素晴らしい事業となる予感がする発表でした。

学生諸君、お疲れさまでした。


2018年7月28日土曜日

荒川下流タイムライン

#川口市 #蕨市 #戸田市 #墨田区 #葛飾区 #江東区 #足立区 #江戸川区 #北区 #板橋区 #千代田区 #中央区 #文京区 #港区 #台東区 #荒川区 にお住まいのかたは荒川の状況について下記サイトを参考になさってください。
http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage00385.html

追記 大事に至らずに良かったです。「だから言わんこっちゃない。予報だの警報だのカラ騒ぎ。台風だろうがなんだろうが、平常心で仕事、仕事。」というご意見には与しません。現代版の晴耕雨読でいいじゃないですか。

2018年7月27日金曜日

台風が来るならば、休む

たとえその予報が空振りに終わったとしても、数センチこっちにクルマが寄せてきていたらぶつかっていた、ということと同じだと思うのです。

その意味において、台風が直撃するという予報が出たなら避難する、危険に身をさらさないことは自明ではないでしょうか。防災の基本です。隅田川花火大会その他のイベントが順延になりましたが、ようやくこうした動きが社会全体で広がりを見せるようになりました。ゲストよりも運営する側の組織原理を優先するようなことがあってはなりません。

自分が動けば、その動きに連なる人も動かざるを得ない、そんな時には動かないことを宣言することが大切なのでしょう。災害リスクが予想を遙かに超えることの多い昨今、特にそう思います。

沖縄での修行時代、研究発表の担当でMacとレジュメをゴミ袋5重にして台風の日に大学に向かったところ、誰も教室に来ていないことがありました。台風の日には出歩かない、その不文律があって「今日、ゼミなしね」の連絡すらない清々しさです。

私はそのゴミ袋をサンタクロースのように担いで雨風の中を傘も差さずに(差せない)帰宅しましたが。

台風のたびにその日のことを想い出します。

追記
沖縄資本のハンバーガー屋さんA&Wは休業。
台風でも営業を続けていたのはファミマなどの本土資本が目立っていました、あの頃は。頼もしく思えるとともに店員の方、帰れないだろうなと悲しくなりました。

2018年6月27日水曜日

あだち・千住銘菓プロジェクト キックオフ

昨年の「みらいおこし(雷おこし)プロジェクト」に続く、「あだち・千住銘菓プロジェクト」が始まりました。足立・千住地域の地域資源を盛り込みながら和菓子の創作とそれにともなう地域活性化を狙います。

キックオフ・ミーティングでは、ひので家さんのご主人、足立区、地元金融機関の皆さまと学生幹事が初顔合わせして意見交換を行い、店舗の見学をさせていただきました。

これは私の研究室の所管ではないのですが、本学のさまざまな学生が参加して、地域資源・観光資源の掘り起こし、地域マネジメントを学ぶ機会としています。研究室の学生も参加し、上級生としてリーダーシップを発揮していることもあり、本ブログでも内容を取り上げていきたいと思います。



2018年5月28日月曜日

山谷考 生・死・キャリア

本日の講義で東京・山谷地区におけるホスピスをテーマとする視聴覚教材を扱いました。「ひとりでは死なせない」という価値観のもとに設立されたというホスピスです。

冒頭から入居者の死を看取る場面があり、教室に緊張感が走ることがわかります。

路上生活者、労務者が体を壊してこの施設にやってくるのですが、それは死を迎えるという目的のもとに。運営にまわる多くのスタッフ(ボランティアを含む)のなかには、転々と職を変わって「社会に行き場がない」思いでここに行き着き、天職を得た思いで献身する方も。入居者とスタッフのキャリアが交錯する模様が描かれます。

山谷というまちには欠かせぬ存在であるこのホスピスにはさまざまな方が関わっています。コミュニティ・デザインの視点に立てば、これもまたまちづくり。さまざまなキャリアを持つ方が関わるこのまちづくりを通して、学生も自らのキャリアを逞しく開拓して欲しいものです。

本日の講義で多くの学生が目に涙しました。

この視聴覚教材では、自分の心に刺さった事象をを社会学の言葉・概念を用いて分析することが課題なのですが、それとともに、自らのキャリアの果てにある「死」をどのようにイメージするかもまた隠された課題の1つです。

キャリアとは人生そのもの。

共有される清澄な感情で教室全体がまとまりゆく感覚、今日の講義では学生の多くがそれを感じることができたように思います。

路傍にて 寄り添う

2018年2月19日月曜日

みらいおこし納品

本日、(株)篠原製菓と未来大生のコラボ商品「みらいおこし」が納品されました。商品化第一弾となる甘酒味のおこしとほうじ茶のセット商品です。

お茶は地元・足立区関原三丁目商店街のお茶の専門店・茶匠おくむら園に「お菓子に合うほうじ茶」として選んでいただいたものです。

学生たち、よく頑張りました。
明日の学内イベントでノベルティ・グッズとして早速お披露目です。

近日中に(株)篠原製菓のネットショップを通じてご注文いただけるよう販売体制を整えます。

このパッケージが1200円。
パッケージ内の甘酒おこし単体は1袋350円での販売を予定しています。

2018年1月1日月曜日

迎春2018

新しい年を迎えました。

皆さま今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年はゼミが群馬から東京に引っ越します。大学が変わっても、まちづくりなどに参画して地域に根ざしながら学生の(公共)キャリアを開発する研究室の方針は変わりませんので、これまで同様ご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

今年は、私の建築外部空間研究、なかでも公共空間研究の原点である沖縄での調査・研究を深めたいと思います。

また、渋川市公民館との協働の継続を図ります。公共空間を構成する公民館は協働実践の場として極めて重要です。

そして、東京下町です。すでに進行しているプロジェクトもありますが、それ以外にもコミュニティ研究の対象をいくつか絞り込んでいます。また、他の研究者との共同研究も予定しています。

これに加えて、キャリア研究が新年早々から大きく進みます。ゼミ生をはじめ、関わりあるすべて学生の将来設計に自信をもって関わることができるためにも。

皆さん、ともに力を合わせて人類史を前に推し進めましょう。

2017年11月22日水曜日

学生定例会開催 #雷おこしプロジェクト

本日、学生による定例会が開催され、昨週出店した関三まつりの総括と今後の課題などが話し合われました。

あまり多くの時間を割くことができなかったのですが、
だいじな事柄については情報交換がしっかりできたようです。
ちょっとだけ気がかりなことが関三まつり中にありましたが、
あとあとよく聞いてみるとすでに学生間でしっかり対応したとのこと。
利益を追求するというイベントではなかったので、
がむしゃらに売りまくるということもせず、
とにかく地域のためにという認識を共有しあえた会議でした。

大阪みやげを頬張りながら



2017年11月12日日曜日

関三まつり×東京未来大学×篠原製菓

さて、今日は雷おこしプロジェクトの初陣です。

関三商店街を舞台としてさまざまな地域のニーズをすくいながらデザインしてみましたが、関わっていただいているすべての方々のご好意により、「大入り」となりました。皆さまに心から感謝申し上げます。

そして、学生たちは存分に動き、「雷おこしプロジェクト」チームは「つかみ取り」と新味の調査で成果を確かなものにし、「地域マネジメント論」履修者チームはそれぞれの部署で地域の皆さんとのコミュニケーションに励んで地域実態にアクセスすることができたと思います。学生諸君の見事な働きに感服いたしました。

驚くべきことは、この後に研究室に集い、データ分析に取りかかったことです。こうした学生たちに出会えたこと、天に感謝です。


2017年10月16日月曜日

足立をゆく 関原三丁目商店街

本日は講義「地域マネジメント論」の履修生とともに、関原三丁目商店街のフィールドワークを実施しました。天気が荒れていましたが、雨天決行で突入です。

今日のテーマは、まちの構成要素と店構えの印象についての分析です。
また、商店街会長さんをはじめとした皆さんからのヒアリングも。

雨天ですが意気軒昂。
遠足というには寒すぎる気候でしたが、学生とまちを歩くことはやはり楽しいですね。



2017年8月18日金曜日

学生による浅草仲見世フィールドワーク

本日は雷おこしプロジェクト学生定例会議が開催され、そのまま浅草仲見世へのフィールドワークへ出かけました。

今日はフィールドワークの調査項目の検討だけかと思ったら、ちゃっちゃと非参与観察の分担を決めてぱーっと。まあ電車で15分程度ですからね。東京未来大は下町を攻略するにあたって絶好の位置にあるのだということを改めて納得させられます。

浅草から帰ってきた学生たちは楽しげにフィールドワークのまとめをして先ほど帰宅したところです。私はと言えば、次なるフィールドワークの手順とコラボ可能なお店との恊働のあり方を示しただけで、いやはや頼もしい!



#浅草
#仲見世
#雷おこし

2017年8月16日水曜日

日光街道一の宿 千住歴史ウォーク・プロジェクト 一旦中止

同僚教員と、千住を舞台として、学生が街の人びとを巻き込む新たなプロジェクトを立ち上げようと準備していたのですが、阻まれました 笑

標記のタイトルで助成に応募したのですが、今回の助成は「見送り」との連絡をいただくことになりました。ご助力いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。雪辱を晴らすべく、再起しますので、今後ともどうぞ応援をよろしくお願いいたします。

プレゼンはまずまずの出来でした。
しかしながら、質疑応答で最後まで噛み合わなかったのは、審査する側が「何を作るのか?」を求めていたのに対して、私たちは「作る過程こそが価値のあること」を示そうとしていたこと、それに尽きると思います。

何かのモニュメントを作る、保存する、そうしたことにお金をかけたいのでしょうが、私たちが志向するまちづくりはそうではなく、人と人とのつながりを創り、再生しながら、まちを育てるコミュニティ・デザイン。

質疑応答でいただいたご質問のなかには、失礼ながら「ちょっとどうかな?」と感じるものもあり、お金をかける対象が違うことを肌身で感じていました。それは同時にエントリーした先輩教員たちも感じていたようでした。まあ、プレゼンの帰途はそんな話で大いに盛り上がりましたが。

私たちが作るものといえば、まち歩きのガイドブックとそのプロセスを記録した書籍。ちっぽけなものです。

でも、それが「成果」ではないのです。
「成果」はそれをつくる過程にあります。
学生やまちの住人や訪れる人が新たな関係を築き、それを継続した営みへ変えてゆくこと、それを私たちは「成果」と考えています。

ガイドブックなんてこれまでに何冊も作っていると思います。
しかし、これまでにつくったガイドブックの制作プロセスで形成された人と人とのつながりは続いているのでしょうか。調査者と調査対象、制作者とコンテンツ提供者、というような関係だけで、モノをつくったら終わりということでは残念ですね。

一緒に創りあげる過程でのつながりが残り、動いていることが肝要です。

たとえば、私は今、中小企業支援で足立区の(株)篠原製菓様と学生と協働での雷おこしの商品開発を手がけていますが、これから新しく創られる雷おこしだけが成果ではなく、その過程での人と人とのつながりを創り、その中で学生を育むことが成果なのです。

また、コミュニティをデザインするとはそういうことでして、モノをつくって終わりではない、ということでアイデンティティを確認。いざ次へ!

スライドを何枚か貼っておきます。