2026年6月7日日曜日

日本比較文化学会で報告してきました

薫風に揺れる青もみじを楽しみながら、京都まで学会発表のため出張してきました。

今回の報告のテーマをざっくり言うと、信仰が築くエートスが政治的な迫害に対してどのような抵抗を示すか、ということでした。クメールルージュによる大虐殺という事例を隣国・ヴェトナムと比較対象することにより考察するという方法を取りました。

基層をなすテーマは「抵抗をどう教えるか」ということなのですが、現在の公教育体制ではなかなか難しいでしょうね。特に義務教育課程で教員に対する抵抗は、それが小さく芽吹ぶいただけでも、徹底して摘み取られるのが日本社会の通弊ですからね。

児童・生徒の「抵抗」は、ガンジーの非暴力・不服従の如く、それがすべての理由ではないにせよ、不登校というカタチをとって現実のものとなり、毎年のように過去最高のスコアを叩き出しているわけなのですが、政治的な迫害に対してはどのようなカタチになるのでしょう。

プノンペンにあるS21の跡を数十年ぶりに訪れて感じたのは、加害者の暴圧による義憤より、被害者の深くやさしい、そしてやりきれない諦念でした。

    懇親会会場の庭園が見事でした