たとえその予報が空振りに終わったとしても、数センチこっちにクルマが寄せてきていたらぶつかっていた、ということと同じだと思うのです。
その意味において、台風が直撃するという予報が出たなら避難する、危険に身をさらさないことは自明ではないでしょうか。防災の基本です。隅田川花火大会その他のイベントが順延になりましたが、ようやくこうした動きが社会全体で広がりを見せるようになりました。ゲストよりも運営する側の組織原理を優先するようなことがあってはなりません。
自分が動けば、その動きに連なる人も動かざるを得ない、そんな時には動かないことを宣言することが大切なのでしょう。災害リスクが予想を遙かに超えることの多い昨今、特にそう思います。
沖縄での修行時代、研究発表の担当でMacとレジュメをゴミ袋5重にして台風の日に大学に向かったところ、誰も教室に来ていないことがありました。台風の日には出歩かない、その不文律があって「今日、ゼミなしね」の連絡すらない清々しさです。
私はそのゴミ袋をサンタクロースのように担いで雨風の中を傘も差さずに(差せない)帰宅しましたが。
台風のたびにその日のことを想い出します。
追記
沖縄資本のハンバーガー屋さんA&Wは休業。
台風でも営業を続けていたのはファミマなどの本土資本が目立っていました、あの頃は。頼もしく思えるとともに店員の方、帰れないだろうなと悲しくなりました。