2015年10月4日日曜日

学生を資源とするコミュニティ・デザイン

渋川市中央公民館のご尽力を得て,調査紙を配布することができました。
謹んでお礼申し上げます。

また,加勢してくれたK君ご苦労様でした。さらに,調査紙を綴じることを手伝ってくれたS君,Y君,ご苦労様でした。何気なく自宅に届く公的な配布物がどのような作業工程を経るのか,理解できたと思います。

また,行政と研究者が額を寄せ合って明日の行政のための質問項目を精選する,その現場にいた学生諸君は,その過程で用いられる言葉の中に,社会学や行政学で学んだ言葉がちりばめられている事実を目の当たりにし,知の生き生きとした姿を見ることができたと思うのです。中央公民館のスタッフの方々を始め,学生を温かく迎えてくださっている各公民館のスタッフのおかげで,渋川で働いてみたいと意思表示する学生が出てきたことは,今回のモデル事業の1つの成功の証なのではないかとも考えています。参加は,参加したというその経験だけに留まらず,さまざまな派生する効果が生じることを実感します。それはすなわち,マクファーソンやサルトルの思想の妥当性を実感していることでもあります。

国会前に集う学生諸君のような劇的な躍動感はありませんが,地域の課題に向き合う学生の静かな強い思いに私は期待しています。その力をコミュニティ・デザインの実践に進ませます。

おそらくその公民館のイベントが始まって以来の賑わいになるでしょう。1つの小さな実践によるわずかな前進かもしれませんが,地域にとって,また学生にとって,大きな一歩になると思います。

ヨソ者もまた地域にとって大切な資源なのです。そのヨソ者がその地域に善性をもって関わろうとする限りにおいて。