2024年11月17日日曜日

長い出張を終え、研究室に戻ってきました

台湾での学会発表から遠征続きでしたが、無事、研究拠点に戻ることができました。これもご縁ある方々のおかげと感謝しております。

帰って来てみれば、投稿予定論文の〆切が焦るほどに間近だったり、卒業研究指導もまだまだだったり。

年末を見据えて休息という時間はない現状を思うと、詳細は書きませんが、日本の労働生産性の低さを痛感するとともに、 誰も幸福を感じない、システムによる生活世界の植民地化(J.ハーバーマス)を実感します。

それでも、どの大学かを問わず、学生と話して希望に満ちあふれる話を聞いたり、大学人と大学の未来について話したりすることは、非常に意義深く、魂の高揚を感じるひと時です。もちろんおいしいものを食べるときも。

ほんとうにおいしかった!

東京を拠点にして住まい働いていると見えなかったことや忘れていたことを想い出させてくれる遠征でした。

遠征中にお世話になった方々に心から感謝申し上げます。

2024年11月10日日曜日

空海の動物観について、東アジア日本研究者協議会で発表しました

東アジア日本研究者協議会第8回国際学術大会(台湾)で「空海の動物観 〜十巻章を中心に〜」というタイトルで発表・報告をしてきました。

長年、家族として過ごした猫や犬などの伴侶動物が亡くなったときに、お弔いをする人々が増えています。この願いに答えているのが仏教なのですが、仏教には六道輪廻の考え方があって、動物は人間よりも罪深い存在とされています。いやいやちょっと待て、ウチの子のどこが罪深いだと?コノヤロウと思われる方は少なくないはずです。

そのような考え方が多く残る仏教のなかで、動物も人と同じように悟りを開ける=仏様になれると強調しているようなのが空海さんではないかと見立て、その論拠を探しています。

空海さんの動物観を探そうと、真言宗教学の基盤である「十巻章」を隈なく見てもそこには教判の材料(比喩)として動物が描かれているに過ぎません。そしてそこには3つの偏りがあります~というようなことを報告してきました。

久々の台湾は、台北を通り抜けて新平市・淡水へ。自然豊かなキャンパスでした。台湾っ子のソウルフードもおすすめされるままに食し、リュックの両脇には大輪の花を携えて。路傍に咲く台湾の花々は沖縄の花と似て、美しく、懐かしい香りがしました。

沖縄を研究テーマにする私にとって
台湾はお兄ちゃん・お姉ちゃん


2024年11月4日月曜日

まち歩きイベントを実施しました

清々しい空気と陽光のなか、今年も当研究室では生涯学習センターのご協力のもとで「まち歩き」イベントを開催いたしました。

予定は一昨日だったのですが、雨天順延。昨日、延期によって生じたスタッフの変更もろもろの準備をやり直して今日、11/4の実施に至ることができました。学生の皆さん、お疲れさま。

前年までは観光資源化しているスポットを見てまわるという目的が強かったのですが、今年はぐっと健康志向が高まりました。みんなで都市における自然環境を楽しみながらウォーキングという趣旨に近いですね。経路マップには、銭湯のまち千住らしく、歩いた後のオススメの銭湯も載っています。

 この紺碧の空♪

この企画、まち歩きを卒業研究のテーマにする学生と銭湯をテーマにしている学生とのコラボ企画なんです。

大和湯さん 千住は銭湯の街でもあります

私もひとっ風呂浴びたいところですが、この企画終了後は研究室で四年生の卒業研究指導です。2人の執筆指導と、追加の調査計画指導、併せて学生からインタビュー調査の場所として貸して欲しいとの依頼もあり、カオスな様相が予想できます。また後でそんな画像も載っけたいと思います。