築地本願寺エントランス
なんとも美しい。
異国情緒あふれる云々の評はよく聞くところですが、この作品の凄みは仏教が外来の宗教であることを見る者に覆い被さるように伝えてくるところです。でも中に入ると「あら?」と拍子抜けするほどのいかにもな真宗らしい荘厳だったり。とはいえ、パイプオルガンがフワァーッと奏でられると、まるでキリスト教の教会にいるような何ともいえないカオスな気持ちに。
私のなかの浄土真宗観は、仏教最左派、アミターユス・アミターパに帰一する信仰、社会的なムーブメントへのコミット、近代化・現代化を志向する宗派、といったところでしょうか。
何にせよ、築地本願寺はその精神美とともにあるような気がいたします。南無阿弥陀仏。