築地本願寺エントランス
なんとも美しい。
異国情緒あふれる云々の評はよく聞くところですが、この作品の凄みは仏教が外来の宗教であることを見る者に覆い被さるように伝えてくるところです。でも中に入ると「あら?」と拍子抜けするほどのいかにもな真宗らしい荘厳だったり。とはいえ、パイプオルガンがフワァーッと奏でられると、まるでキリスト教の教会にいるような何ともいえないカオスな気持ちに。
私のなかの浄土真宗観は、最も庶民に近く、明治以降、ほぼすべての仏教宗派の僧侶を「真宗化」に導き、社会的な活動・運動に最も熱心な宗派といったところでしょうか。見真大師・親鸞聖人以来、権力ともよく対峙してきましたね。これから阿弥陀信仰そして日本浄土教の核心を学んでいくつもりです。
築地本願寺はそうした精神美とともにあるような気がするのです。南無阿弥陀仏。合掌。