2024年12月8日日曜日

韓国日本文化学会に論文が掲載されました

標題の通りなのですが、韓国日本文化学会『日本文化學報』103号に拙稿が掲載されました。この機会を与えていただいた韓国日本文化学会の皆さまに心から感謝申し上げます。

拙稿のタイトルは「空海による「傍生」の語の用い方―『十住心論』における「畜生」の語の用法との比較を中心に―」というものです。この論文は、これから私が続けて書こうと思っている空海・弘法大師の動物観をテーマとする著作の嚆矢となるものです。

すでに空海の動物観については、先に台湾で開催された東アジア日本研究者協議会第8回国際学術大会で「空海の動物観について ~『十巻章』を中心に」として報告しておりますが、これは全体の一部にすぎません。この報告で得た貴重なご意見やご質問をもとに原稿を書いておりますが、これについては早ければ春先に形になるように思います。膨大な著作を残した空海の動物観を探ることから、著作ごとに分けて書き進める必要がありますが、最低でもあと数年はかかるような気がします。

なぜそのことをテーマに?と訝る方もいらっしゃるかもしれません。詳細はまた論文等で明らかにしていきますが、1つには人間中心の世界観を問い直すことにあります。

なおなお調査・研究を進めて参る所存です。

 

 論文掲載を記念して今日のラボメシはキンパ弁当

2024年12月2日月曜日

卒業研究指導たけなわ

研究室に籠って卒業研究を執筆する学生が増えてきました。初冬の風物詩です。

提出締め切りまで10日ほど。
さてさてどこまで仕上がるやら。


提出のための製本作業 古式ゆかしく

2024年11月17日日曜日

長い出張を終え、研究室に戻ってきました

台湾での学会発表から遠征続きでしたが、無事、研究拠点に戻ることができました。これもご縁ある方々のおかげと感謝しております。

帰って来てみれば、投稿予定論文の〆切が焦るほどに間近だったり、卒業研究指導もまだまだだったり。

年末を見据えて休息という時間はない現状を思うと、詳細は書きませんが、日本の労働生産性の低さを痛感するとともに、 誰も幸福を感じない、システムによる生活世界の植民地化(J.ハーバーマス)を実感します。

それでも、どの大学かを問わず、学生と話して希望に満ちあふれる話を聞いたり、大学人と大学の未来について話したりすることは、非常に意義深く、魂の高揚を感じるひと時です。もちろんおいしいものを食べるときも。

ほんとうにおいしかった!

東京を拠点にして住まい働いていると見えなかったことや忘れていたことを想い出させてくれる遠征でした。

遠征中にお世話になった方々に心から感謝申し上げます。

2024年11月10日日曜日

空海の動物観について、東アジア日本研究者協議会で発表しました

東アジア日本研究者協議会第8回国際学術大会(台湾)で「空海の動物観 〜十巻章を中心に〜」というタイトルで発表・報告をしてきました。

長年、家族として過ごした猫や犬などの伴侶動物が亡くなったときに、お弔いをする人々が増えています。この願いに答えているのが仏教なのですが、仏教には六道輪廻の考え方があって、動物は人間よりも罪深い存在とされています。いやいやちょっと待て、ウチの子のどこが罪深いだと?コノヤロウと思われる方は少なくないはずです。

そのような考え方が多く残る仏教のなかで、動物も人と同じように悟りを開ける=仏様になれると強調しているようなのが空海さんではないかと見立て、その論拠を探しています。

空海さんの動物観を探そうと、真言宗教学の基盤である「十巻章」を隈なく見てもそこには教判の材料(比喩)として動物が描かれているに過ぎません。そしてそこには3つの偏りがあります~というようなことを報告してきました。

久々の台湾は、台北を通り抜けて新平市・淡水へ。自然豊かなキャンパスでした。台湾っ子のソウルフードもおすすめされるままに食し、リュックの両脇には大輪の花を携えて。路傍に咲く台湾の花々は沖縄の花と似て、美しく、懐かしい香りがしました。

沖縄を研究テーマにする私にとって
台湾はお兄ちゃん・お姉ちゃん


2024年11月4日月曜日

まち歩きイベントを実施しました

清々しい空気と陽光のなか、今年も当研究室では生涯学習センターのご協力のもとで「まち歩き」イベントを開催いたしました。

予定は一昨日だったのですが、雨天順延。昨日、延期によって生じたスタッフの変更もろもろの準備をやり直して今日、11/4の実施に至ることができました。学生の皆さん、お疲れさま。

前年までは観光資源化しているスポットを見てまわるという目的が強かったのですが、今年はぐっと健康志向が高まりました。みんなで都市における自然環境を楽しみながらウォーキングという趣旨に近いですね。経路マップには、銭湯のまち千住らしく、歩いた後のオススメの銭湯も載っています。

 この紺碧の空♪

この企画、まち歩きを卒業研究のテーマにする学生と銭湯をテーマにしている学生とのコラボ企画なんです。

大和湯さん 千住は銭湯の街でもあります

私もひとっ風呂浴びたいところですが、この企画終了後は研究室で四年生の卒業研究指導です。2人の執筆指導と、追加の調査計画指導、併せて学生からインタビュー調査の場所として貸して欲しいとの依頼もあり、カオスな様相が予想できます。また後でそんな画像も載っけたいと思います。

2024年10月27日日曜日

完売御礼

 長かった準備期間、学祭のゼミ出展が今日終わりました。Tama Coffee Roasterさん、喜田家さん、茶匠おくむら園さんにご協力いただいた商品はすべて売りきり、学生たちも重責を全うした思いだったでしょう。

卒業生、四年生もたくさん来場してくださって、自分たちが切り拓いたものが連綿と続く様子を感じることができたはず。


片付け後の研究室でのピザパ

居酒屋が苦手な学生も参加できるので

2024年10月13日日曜日

Tokyo Mirai Blend / とうきょうみらいぶれんど 完売しました

夏日となった今日、あだちサークルフェア2024に学生が出店しました。

今年のTokyo Mirai Blend、Tama Coffee Roasterさんとの協働により販売に至りました。

 

デザインはゼミの4年生が担当しました

もう1つ。日本茶の「とうきょうみらいぶれんど」。こちらは茶匠おくむら園さんとの協働によります。

きれいでしょう?こちらも同じ4年生がデザインしました


この出展については、8月初旬に4年生と生涯学習センターの皆さんと打ち合わせて形にしていったものですが、3年生の協力もあって成し遂げることができたものです。