2025年6月6日金曜日

東京下町・水の都フィールドワークを実施いたしました

6月に入り、気候が安定している日を選んで、講義科目「都市経営論」を履修する学生とともに、「都市開発・再開発」、「都市観光資源」、「都市交通としての水路」をテーマに、フィールドワークに行ってきました。

私が沖縄を歩き回っていたころは、ビデオ、一眼レフ、レコーダー、コンベックスなどなどなど、重武装でしたが・・・軽いフィールドワークでしたら今やスマホだけでほぼ足りる時代になってしまいました。 学生の皆さん、身軽でいいですね。

 

 
もっともこの土地らしい光景かな

行程は、東京スカイツリー周辺からリバーウォークを渡って浅草に入って路地を散策。さらに隅田川を下って川から見えるまた違った「東京」を眺め、お台場に至るというものでしたが、最後の川下りだけインバウンドの観光客スクラムによって阻まれ、実現できませんでした。残念。楽しみにしていたゼミの学生からはゼミ単独でも実施をの声が上がっていますので、猛暑が一段落したらまた考えましょう。

学生諸君、お疲れさまでした。 

2025年5月18日日曜日

比較文化学会大会で報告してきました

なぜかくも忙しいのか?
金曜日に4限まで講義、その後にひとつ所用を済ませ、岡山までの終電に飛び乗る。今年の学会の始まりはこんな感じでした。大会開催地の高松までは辿り着けずに岡山ステイを選択して、翌朝、高松入りしました。


瀬戸内海の穏やかさ やさしい

朝ごはんの蒲鉾 高松駅で立ち食い おいしい

高松駅エントランス

マリンライナーでやって来た!

学会は理事会から総会、シンポジウムと進むのですが、旧知の皆さんとお目にかかることがなんと楽しく学びになることか。

今大会の発表抄録

今回の私の報告は、消費社会における葬儀の商品化を扱うものでした。いずれ論文に仕上げたいと思っています。来年度かな。

報告終了後は情報交換会で皆さんと懇談させていただく機会を得、私の報告にご臨席いただいた会長から直々にお褒めのお言葉をいただいたり、恩義ある先生から台湾で開催される大会へのお招きを受けるなど、ほんとうに楽しいひとときでした。余談ながらおやめになった会員の方についても話題が広がり、皆さんに笑いの輪が広がりました。

大会をご準備いただいた皆さま、ありがとうございました。

2025年4月5日土曜日

築地にて

築地本願寺。橿原神宮に引き続き伊東忠太先生の作品を見てまわっています。

築地本願寺エントランス

なんとも美しい。
異国情緒あふれる云々の評はよく聞くところですが、この作品の凄みは仏教が外来の宗教であることを見る者に覆い被さるように伝えてくるところです。でも中に入ると「あら?」と拍子抜けするほどのいかにもな真宗らしい荘厳だったり。とはいえ、パイプオルガンがフワァーッと奏でられると、まるでキリスト教の教会にいるような何ともいえないカオスな気持ちに。

私のなかの浄土真宗観は、最も庶民に近く、明治以降、ほぼすべての仏教宗派の僧侶を「真宗化」に導き、社会的な活動・運動に最も熱心な宗派といったところでしょうか。見真大師・親鸞聖人以来、権力ともよく対峙してきましたね。これから阿弥陀信仰そして日本浄土教の核心を学んでいくつもりです。

築地本願寺はそうした精神美とともにあるような気がするのです。南無阿弥陀仏。合掌。

2025年3月31日月曜日

あをによし

奈良県橿原まで行って参りました。
国のはじまりの地と述べても過言ではないでしょう。その地に建つ橿原神宮は、私が学んだ早稲田・建築史研究室の祖でもある伊東忠太先生の手による建築物でもあります。

観光客が飽和し続けている無惨な京都・洛中は立ち寄る気も起きず、一路、奈良を目指して正解でした。学生の頃、ここらへんを歩きまわって素描に明け暮れたフィールドワークの日々を思い起こしながら。西大寺にも寄りたかったのですが、その余裕はなく橿原へ。

桜の盛りは奈良で迎えました

昨年、試練をともにした方をご訪問させていただく旅路の寄り道です。

今後の指針や日々の課題について気持ちを新たに出来たことは、ひとえにご縁によるものと感謝しています。フィールドに向かう気持ちも新たになり、新年度の講義・研究の充実を期したいと思います。そんな2024年度末日でした。

2025年3月26日水曜日

醍醐の桜ならぬ梅

京都の醍醐寺に行って参りました。

「醍醐の桜」で著名なご本山だけに「そろそろかな」と期待して伺ったのですが、つぼみが大きく膨らんでいたものの未だ開花ならずという状態でした。いわば「本不生」、未発の力を感じさせる自然を堪能しました。

いま醍醐寺境内では随所に桜を楽しむことができるような工夫が随所に施されています。この週末には桜を楽しめるかもしれませんね。

 

「これは梅ですか、桜ですか」と問われて答えられず恥

2025年3月19日水曜日

春の雪のあとに

今日の東京は早朝から雷が鳴り響いていました。春雷、春の訪れですね。雷とともに雪が降り、三島由紀夫『豊饒の海 春の雪』を思い起こしました。

冷たい空気のままですが昼過ぎには陽光が射し、切り取った絵だけを見れば「春到来」。

墨堤沿いの八重桜

さて、大学に行けば公共キャリアを目指す学生が集ってきて研究室は勉強部屋に。

 

 本日の研究室

「売り手市場」が続く「就活」は、就職率を競うのではなく、いかに自己実現に寄与しうる職場に就くことができたか、その質を問われる時代になりました。なんでもいいから内定を取って来いという就職指導ではなく、その学生の全人生を見据えたキャリア戦略の策定を手伝い、その初陣としての「就活」でどのように戦術的勝利を得させるかが課題です。それはまた戦略的な勝利に沿うものでなりません。

公共キャリアを担おうと志す学生は、学生生活の早い段階から自らのキャリア開拓と勉学とをつなげながら学生生活を送り、結果として濃い学生生活を送ることがほとんどです。今日、研究室に集った学生も。こうしたゴール設定をして学ぶことの大切さを、本学だけでなく全国の大学で、新入生ガイダンスなどで特に強調してもらいたいと思います。

2025年3月15日土曜日

学位授与式が挙行されました

本日、本学では学位授与式が挙行され、現四年生が卒業の日を迎えました。協働・共創で学生を育てていただいた喜田家さんも来賓にお招きでき、素晴らしい式となりました。感無量。卒業生の未来に幸あれぞかし。


皆さん 良い想い出をありがとうね