森下一成研究室 Community and Career Design Lab.
沖縄で鍛えられたコミュニティにおける公共空間の調査・研究手法。これを、群馬、そして足立区をはじめとする東京の下町に応用しながら、学生とともに。おもにその活動を記録していきます。
2025年10月13日月曜日
足立サークルフェアに出展しました
2025年9月21日日曜日
沖縄フィールドワークを終えました
2泊3日にわたるモチベーション行動科学部・教員学生有志による沖縄フィールドワークを終えました。
参加してくださった先生方、学生の皆さんに深謝申し上げます。
詳細は参加してくださった先生方との共著による報告書に書く予定ですが、内容は沖縄の自然、歴史、生活と文化、産業をテーマとしています。
モチベーション行動科学部は、行動科学を専門とするにも関わらず、講義や演習で「現場」に入るフィールドワークを学ぶ機会がありません。この現状に一石を投じるべくデザイン、実践したのが今回のフィールドワークでした。
実施してみて、成果はもちろんですが、今後の課題も露わになりました。この経験をもとに科目「フィールドワーク」設置を目指したいと思います。
ハイビスカス🌺と沖縄の空
2025年9月14日日曜日
学会で仙台へ
およそ6年ぶりの開催となった日本比較文化学会関東支部・東北支部の合同例会が仙台市・戦災復興記念館で開催されました。雨。
開会前に戦災の資料展示を拝見しましたが、米軍がよくもまあ日本中を隈なく無差別爆撃をしたものだと戦争中の狂気を改めて感じ取りました。日本も重慶爆撃をやったり、狂気は決して一方的なものではないことは確かなことです。戦災からここまでの復興を遂げた仙台の人々に敬意を。
仙台駅からまっすぐ伸びる青葉通り、大木に育った並木が杜の都と呼ばれるに相応しい情緒を醸し出していました。
例会は新進気鋭の研究者たちの発表が続きました。また質疑応答も「育てる」という視点に立つものが多く、この学会の優しさを感じました。お金や時間を取るだけ取って、何も育てない、何も得させない、そうした学会や大学を経験してきただけに、この学会のこうした伝統は守っていきたいと思っています。
今回は懇親会には出席できず、フィールドワーク先の大阪へ移動。滞在わずか7時間の仙台行でしたが、また来ます。
2025年9月4日木曜日
カンボジア行
カンボジアに行ってきました。
以前、カンボジアを訪れたのは大学院修士課程在学中でしたが、数十年の歳月を経て訪れたカンボジアの発展に目を見張りました。
特にアンコールワットをはじめとする遺跡群はとても懐かしく、同時に、現在、ヒンドゥー教の影響の色濃い密教を考察の対象にしている理由の起点の1つであることを感じ取ることができたり、密教を学んだ結果、アンコールワットの遺跡に対する解釈の深化や新たな発見があったりと実りの多い旅となりました。
旅行中に出会ったカンボジアの人びとの笑顔に癒やされました。もちろんバイヨンの微笑みにも。「微笑みの国」はタイの代名詞のように言われますが、その源流はクメール王朝とその末裔であるカンボジアの人びとにあることを確信する旅でした。
ソビャクさん、チョーダさん、現代カンボジア史理解の深化とアンコールワット再解釈に役立つガイディングをありがとうございました。いずれ「復習」しに参ります。
アンコールワットは立体曼荼羅である
往事、「建築馬鹿」だった私は、研究室の性格でもありましたが、プノンペン市内には目もくれずにシェムリアップを目指しました。しかし、現地を理解するための方法としてそれはやはり不十分で、3次元的な比較考察の方法をやはり踏むべきであったと痛感した旅でもありました。地理的、歴史的、制度的な比較考察はフィールドワークの基層をなすものとして非常に重要な作業であり、特にこの国で起きたイデオロギーによる自国民虐殺の歴史は欠落させてはいけないことのように思います。私はその知識を本多勝一氏の『検証カンボジア大虐殺』で得ました。若き日に繰り返し読んだ書の一冊です。
あまりにも克明なこの書はツールスレン(S21)やキリングフィールドについて、その地へ行かずともその地へ行って感得しうる感情を醸成してくれます。行く前に、あるいは行った後、どちらでもかまいませんが「予習」「復習」に資するエスノグラフィのお手本のような書です。今では古本でしか入手できないのが大変残念です。
2025年8月22日金曜日
2025年8月6日水曜日
2025年7月29日火曜日
来月、共著『多文化社会を紡ぐ』が出版されます
先任教員・研究者との共著で、大学での講義に使うことを意図しています。
私の担当箇所はともかく共著者のおかげで『多文化社会を拓く』(2018年)に増して内容の濃い著作になりました。本屋に並んでおりましたらぜひお手に取ってお読みになってみてください。
前作は『拓く』でした。日本に在住する外国人が増加するさなかに上梓されたわけですが、今回の『紡ぐ』は参議院選で「外国人問題」が争点化されたその年に出版されました。さまざまな意味でタイムリーな教科書になると思います。





