検討のまとめはいくつかあるのですが,最も留意すべきは,政治の世界を静態的かつ清廉に捉えた上で、規範論的政治教育に偏っていることでしょうか。現実の政治は、ルールを破るギリギリのところを進んだり、またはダーティな側面があるにもかかわらず,です。
なのでリアリティがない!
なのでリアリティがない!
また教える側も政治的中立性の要請で腰が引けているところがあり,「あまり政治とかに関わらないほうが利口だよな」と思ってる大人が子どもに政治への積極的関与を説いても空疎なのは当然で,子どももそこはしっかり見抜きますよ笑
政治は闘争の側面を持ちます。利害を異にする相手とヤるかヤられるか,それを投票行動などに昇華している,そんな実感を子どもに得させなければ!RPGで天下取りなんてやってるよりも,現実の政治の方がおもしろいよ!と。
その実感を得るために自らの政治的欲求をどのように実現していくのかという,工学的な,あるいは技術的な政治教育が必要だと思います。また、政治的有効性感覚を涵養するためにもアクティヴ・ラーニングはもっと必要だと思います。
政治教育を以上の3点に分けて構成して方法論を確立したいと思っているところ,今年は政治学・行政学の講義も開講するので,学生を鍛えることを楽しみにしています。
ただいま,美しい富士の山容を眺めながらの出勤です。