2021年5月17日月曜日

コミュニティにおける祈りの空間について

あらためてのお話なのですが、私の専門の話です。

今年3月、卒業を間近に控えた卒業生から「今さらなんですけど、先生の専門って何ですか。空間分析とかまちづくりとかそれはそれでわかるんですけど、なんとなくピンと来なくて」と尋ねられました。

まあ、そりゃそうだよなと思いました。自分でも何をやっているのかわからなくなるほど風呂敷を拡げていますから、それに包まれた学生にとってみれば「この風呂敷は何?」と感じざるを得ないかもしれません。

整理整頓が必要かもです。

まあ、そのときに話を戻しますね。そのときに私は自分で自分に確かめるようにこう話しました。「まちというか人間の集団における祈りの空間かな」と。

門前町に生まれたせいかもしれませんし、また自分の名前が仏縁によるからかもしれません。さまざまな経緯から私は宗教や祭(祭祀)に関心を抱くようになりました。一方で、小学校3年生以来の愛読書が『ジャンルジャポニカ万有百科事典 11 政治・経済』というちょっと変わった性向がある子どもであり、その子どもが長じて、紆余曲折を経てその変わった性向をこじらせ、「専門」としているのかもしれません。

博士論文も沖縄における祭祀の空間をテーマにしましたから、おそらくそこが最も探求したい一点なのでありましょう。

いま、私の関心は、沖縄における固有信仰による祈りの空間の分析だけでなく、そこに存在する梵字碑を契機に密教(特に真言密教、その延長線上にある修験)の祈り(加持・祈祷)へと拡大しています。もちろん年齢が年齢ですからライフワークになるでしょう。

私が属するモチベーション行動科学部は人間の行動を科学することを背骨にしていますが、私の研究対象は明確に「祈り」という太古より人類が有している行動へ向かっています。私的な祈りはもちろん、私的な祈りの集積が社会的性格をも規定し、また政治を突き動かすエネルギーにもなることを考えると、まちづくりのハード面だけでなく運営(マネジメント)などのソフト面にも影響を及ぼすことは必定であり、そうした点にも光をあてていきたいものです。

そのような自分にとっての基礎研究を継続しながらも現代的な課題や大学・行政から課せられたミッションをも果たしていくことはもちろんですが。

地域主体の皆さんと学生との商品開発や地域活性化に積極的に関与しながら、ふと自分自身を見つめるために祈りの空間へ身を置き、自らの根源的欲求を確かめています。

そしていつか、このコミュニティにおける祈りの空間とさまざまな地域主体とをつなげてより強靱なコミュニティとなるように汗をかきたいと思っています。

ちなみに、足立区は真言宗のお寺が多いのですが、とくに豊山(ぶざん)派のお寺が多いです。このことは「東の高野山」とも呼ばれる西新井大師(真言宗豊山派)があることと無縁ではないでしょう。

奥の院にて
見えるでしょうか、一筋の御涙を

2021年4月10日土曜日

テレビで紹介されました>密ドラ

 本研究室の学生と足立区を代表する和菓子屋である喜田屋さんが開発した新しいどら焼き「密ドラ」がテレビ(2021年4月8日・テレビ朝日「スーパーJチャンネル」)でも紹介されました。

足立区内でつくられています

学生の発案を受け入れていただいた田口社長

パッケージデザインはデザインを仕事にしたい学生が手がけました

この「密」の字も上記の学生のもの

蜂蜜をかけるのも学生のアイディア
味がより「密」(濃厚)になります

ほんとうに美味しい(粒あんバター)

向かって左が小野君 右が小嶌君(デザイン担当)
取材の後に就活が控えていたのでスーツ姿です
研究室内の町屋プロジェクトチームです

医療従事者を「食べて応援」できるしくみを作りました




2021年4月3日土曜日

『ザ・ベスト・プラス社会科学』販売終了しました

長らくご愛顧いただいた『ザ・ベスト・プラス社会科学』はご好評のうちに販売を終了いたしました。

出版社から連絡はなく、大学から知らせていただいて知るに及び、週末を待って慌ててキーボードに向かっております。


たまちゃん、ネクタイを外して引っ越そうね


簡略で申し訳ありませんが、読者の皆さまにこのブログにて、長きに渡るご愛読に対する御礼を申し上げます。

あわせて、本書のこれからについてもご報告させていただきます。

本書は、書名も装いも新たに、他社から来年度出版される予定でおりますので、しばらくのご猶予をいただければ幸甚に存じます。他社からの出版になるので監修者も付けなくて済みそうです。また、自由にのびのびと書ける環境が整っているので、起筆が楽しみです。

執筆がんばります。

密ドラ 4月6日発売です

何回かに渡ってご紹介してきた産官学協働の証が商品化され、4月6日(火)に足立区を代表する和菓子店・喜田屋で発売されます。

開発コードネームとして「密ドラ」と呼んでいたのですが、そのまま商品名になってしまいました。

どら焼きの生地に蜂蜜を織り込み、バターでコクをだした「密」などら焼きです。白あんバター、粒あんバターの2つの味で、喜田屋全店で売り出されます。

経緯はマスメディアの報道にあるとおりですが、足立区政の根っこである「協働・協創」を形にしたものです。協働・協創は地方自治の本旨である団体自治と住民自治とを橋渡しするものであり、私は直接民主制と同じ思想的基盤を持つものとして捉えています。

どんなに中央政府がアレであろうとも、国家に先立つ「地域」「コミュニティ」がしっかりしていれば私たちは幸福でいられる、はず、との信念のもと、今日もメール、メッセージ、足をつかって飛び回るのでした。

モチベーション行動科学部は地域のモチベーションを上げることを学ぶ学部でもあります。


東京新聞(2021/04/03)に掲載されました



2021年3月22日月曜日

コロナ渦でも進むコミュニティとのコラボレーション

これがコラボの未来形。

東京未来大学モチベーション行動科学部の学びは、特に経営領域において、コミュニティが直面している課題に机上の学びを活用し、協働・協創のなかで課題解決を目指す、そんな特徴があります。このブログでもたびたびご紹介してきたとおりです。

いま、コロナ渦のなかで進行している1つのプロジェクトがあります。昨春の緊急事態宣言で頓挫したかに見えましたが、関係構築を進め、細い糸をあざないあざないして太くしながら進めてきました。それがようやくたわわな果実になりそうです。

商店街などにあって人びとの生活に欠かせぬ存在でありながら経営の逼迫を余儀なくされている商店や企業は少なくないはず。そして、新型コロナウイルスとの戦いの最前線にいる医療関係の皆さん。そんな皆さんを応援したい。

区内有数の菓子店・喜田屋と東京未来大学モチベーション行動科学部が手に手を携えて、コラボ商品を世に出します。4月上旬発売予定で、いま、急ピッチで試食を繰り返し、パッケージデザインを練っています。ご期待ください。

公務員をはじめとする公共キャリア志望者の皆さん、東京未来大学は足立区と協働するプロジェクトを多く抱えています。足立区の価値を高めようと懸命に働く足立区職員の皆さんの姿をまじかに見、一緒に汗を流すことができる希有な大学です。一緒に身近なコミュニティを、大きくは日本や世界を変えるコラボに参加してみませんか?


作戦会議♪


2021年3月21日日曜日

卒業式を迎えて 2021.3.18

天気に恵まれて卒業式の日を迎えることができました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ゼミ生諸君、後輩が使えるプレゼントを研究室に残してくれてありがとうございます。大切に使わせていただきます。

明日から現4年生たちがもう大学にこないし、いなくなってしまうという現実がなんとなくピンとこなくて。この学年の学生とは、力の限り動き回った感が強く、足立区はもとより、群馬県も、タイやマレーシアやシンガポールも、一緒に駆け回ってきました。思い入れがひときわ深い世代です。

コロナ渦での卒業式は手短に終了しましたが、コロナ渦でもこれくらいのコンパクトさがいいのではないかと個人的には思います。

自分の学生時代を振り返って思うのは、お世話になった先生方には卒業式の前後に個人的に挨拶に行ったし、友達ともその前後で十分に楽しんだなあということです。卒業式は思い出深き校歌をエンブの指揮で皆と肩を組んで歌いたかったから行ったように思います。

緊急事態宣言が解除されるとのことですが、これを機にせっかく進んだリモート化をはじめとする合理化が後退しないかを案じつつ。


地域連携活動の「戦友」たち


2021年2月12日金曜日

教員ブログを投稿しました ようこそモチベーション行動科学部へ

本務校では学部の専任教員が輪番でブログを綴っているのですが、2月は私の番で「アニメツーリズム」について書いてみました。お時間があるときにのぞいてみてくださいませませ。

https://blog.tokyomirai.ac.jp/m/

多才な教員が筆を振るっておりますので、他の教員のエントリーの方が面白いと思いますよ!

その他、成績の〆やら研修用のスタジオ収録やらで走り回る日でした。



モチベーションの低下はキャリアデザインのミスでもあります