2017年11月25日土曜日

エンジのネクタイ

アイコンをエンジのネクタイに変えました。
このネクタイには格別な思い入れがあります。

餞別として非常勤先の教え子たちが贈ってくれたもので、渡されたときに「言葉」も贈ってくれました。

曰く「先生はクールに振る舞っているけれど、ほんとうは熱い人だってことわかってる。この燃える色のネクタイを締めて後輩を指導してやってくれ」と。

先日、その大学での講義があり、ちょっとした雑談で「俺も年をとったなあ、気づかぬうちに情熱が落ちてきてしまっているかも知れないね」というと、「いや、全然熱いです」との返答が笑 

マッキー、まだ熱いってさ。

そう評価されているうちはまだ続けようと思うのですが、世阿弥曰く
「このころよりは、おおかたせぬならでは手立てあるまじ。麒麟も老いては駑馬に劣ると申すことあり。さりながら、まことに得たらん能者ならば物数は皆みな失せて、善悪見どころは少なしとも花はのこるべし」

さてこれをどう解釈するべきか。

不得要領ではありましたが今年最後の学会発表が終わり、束の間の休息を得られる週末です。初めて参加する学会であったにもかかわらず、温かく迎えていただいた皆さまに感謝しつつ。

柳瀬川の彼方に富士山の見える良き日でした。



2017年11月23日木曜日

来年度の森下研究室 ゼミ生が決まりました

東京未来大学コミュニティデザイン&キャリアデザイン研究室の来年度入室者が決定しました。

この研究室は、まちをつくる、すなわち、コミュニティに「じみ、かわり、かめ、つける」という「なかふみ」というプロセスをたどり、コミュニティの課題を解決に導く技法を学ぶ研究室です。こうしてまちのモチベーションを上げることに寄与します。

なじむ 
コミュニティに入り、自分をその場になじませ、その地のひとになじませる(全面的受容の過程です)

かかわる 
コミュニティのひと、ものにかかわり、はたらきかける(コミュニケーションの第1次接点と+α)
さまざまなこととものを受け取りながら、主体的にはたらきかけていきます。心理学をベースにして学んできたことが活かされます。

ふかめる 
かかわりを深めて、注意深く対象を見つめ、問いかける(社会調査の基礎力となる観察眼と問いかける技術を磨く)
そのコミュニティにどっぷり浸かり、ものやひととのかかわりを深めながら問いかけ、ものやひとにねざす本質をさぐります。問いかける技術を磨き、観察眼を養います。

みつける 
以上の過程を経てみつけるのはコミュニティの課題であり、それに関わる自らのキャリアです。Double Meaningですね。
調査した結果を分析して課題の解決への糸口を提示できるのか(社会調査法を駆使する)、はたまたその課題を解決するためにそれに対応する自らのキャリアを開発していくのか。担当教員は専門社会調査士であり、また当研究室には、民間企業就職だけでなく、公共キャリアに向けたキャリア開発を応援できる資源があります。

来年度に当研究室に入室する学生の皆さん、2ndゼミなどのスタイルで関わる学生の皆さん、皆さんはどこまで到達できるでしょうか。期待しています。

2017年11月22日水曜日

学生定例会開催 #雷おこしプロジェクト

本日、学生による定例会が開催され、昨週出店した関三まつりの総括と今後の課題などが話し合われました。

あまり多くの時間を割くことができなかったのですが、
だいじな事柄については情報交換がしっかりできたようです。
ちょっとだけ気がかりなことが関三まつり中にありましたが、
あとあとよく聞いてみるとすでに学生間でしっかり対応したとのこと。
利益を追求するというイベントではなかったので、
がむしゃらに売りまくるということもせず、
とにかく地域のためにという認識を共有しあえた会議でした。

大阪みやげを頬張りながら



2017年11月20日月曜日

集まり散じて 

集まり散じて、

わが母校の校歌の一節です。
こう続きます。何も見ないで書けます。
「集まり散じて人は変われど 仰ぐは同じき理想の光
 いざ声そろえて空も轟に 我らが母校の名をば讃えん」

今日、大学時代のサークルの後輩が研究室を訪れてくれたのですが、その子が「集まり散じて、ですね」と会話に母校の校歌の歌詞を織り交ぜたのです。

後輩といっても、学界でのキャリアは上なので先輩。当時からあまり先輩・後輩の意識を持ったことはないので、何が上で下か、お互いどうでもいいところがあります。四半世紀の時を経て、同じ業界で仕事をし、同じ学会に所属するとは思いませんでした。

その学会がつい最近あったのですが、彼女が来ていることに気づかないまま数日を過ごし、帰宅して気づいて慌ててメールしたところ、東京での所用に合わせて私の研究室を訪れてくれたのです。地域連携の詳細について話したり、世間話を織り交ぜたり。そんななかで「集まり散じて」の一言でした。最近、集団における「伝統」について考えることがあり、彼女が呟いた母校の歌詞の一節は大いなるヒントになるような気がします。

あたりまえのことですが、伝統とは創造され、受け継がれるものです。上記の校歌は、私たちの先哲・先輩がつくって唄い、私たちの世代も唄い、まだ見ぬ入学者も神宮球場だけでなく折に触れて唄うようになるものです。

その断片、歌詞の一節によって、はるか四半世紀前のことですら、想い出しながらお互いを慈しみあえる、共同体共通の記憶。「よく覚えているな、そんなこと!」自分が記憶しない記憶をもっている、あの日あの時、あの空間での出来事の共有者。伝統に根ざすアイテムは強烈かつ強靱な絆をつくるのだということを改めて感じました。

「三朝庵覚えてる?」「てんやの向かいだよ」
われらの青春のまち

「懐かしいよな」
「懐かしいですよね」
「『心の故郷』だもんな」
「ホント、そうですよね」

「あれ見よかしこの常磐の杜は
 心の故郷 我らが母校
 集まり散じて 人は変われど
 仰ぐは同じき 理想の光
 いざ声そろえて空も轟に 我らが母校の名をば讃えん」

また2月に会おう。そして来年は母校で学会だよ。
オトボケ久しぶりに行かないか。


画像はわが母校の象徴たる講堂内のランプ





2017年11月12日日曜日

関三まつり×東京未来大学×篠原製菓

さて、今日は雷おこしプロジェクトの初陣です。

関三商店街を舞台としてさまざまな地域のニーズをすくいながらデザインしてみましたが、関わっていただいているすべての方々のご好意により、「大入り」となりました。皆さまに心から感謝申し上げます。

そして、学生たちは存分に動き、「雷おこしプロジェクト」チームは「つかみ取り」と新味の調査で成果を確かなものにし、「地域マネジメント論」履修者チームはそれぞれの部署で地域の皆さんとのコミュニケーションに励んで地域実態にアクセスすることができたと思います。学生諸君の見事な働きに感服いたしました。

驚くべきことは、この後に研究室に集い、データ分析に取りかかったことです。こうした学生たちに出会えたこと、天に感謝です。


2017年11月8日水曜日

新しい公共を担う主体 NGOとの協働

朝からNGOのオフィスにお邪魔して、今後の協働の第一歩となることがらについてお話をさせていただきました。

お話を伺い、また私からも少しお話をさせていただいて、やはりこの国・社会におけるシティズンシップの涵養にかかわっていきたいとの思いを新たにしました。

それは、まちづくり・公共政策であり、ライフキャリアに関わる教育であり、社会科教育であって、現在、自分が携わるすべてに要素として入っていることです。

足立区でもすでに基本計画で明らかにしていますが、さまざまな主体との協働・協創こそ今後の社会のあり方でありましょう。私の愛弟子が今年から他のNPOにお世話になっているのですが、こうした新しい公共を担う皆さんと実り多いつながりを築いていきたいと思います。SDGsのためにも。


2017年11月2日木曜日

点から面へ 足立をゆく

足立区の地域の皆さんとの協働が進んでいます。

当初は足立区と本学との連携プロジェクトの枠組で始まったのですが,せっかく地元の企業の社長とお近づきになり,区役所の方からその近所のお店を紹介されれば,この点と点を結ぶべく動きます。

今回はこの線を商店街に拡げて太い線ができあがり,この動きが拡散されれば面になります。

近づけてくれた方のことを思い,惜しまず動くことが大切なのだと思います。


関三通り商店街 事務局にて
商店街会長・事務局長・学生による会合