2019年2月27日水曜日

タイで考えたこと

モチベーション行動科学部は3領域に分かれており、当研究室は「公共経営」ということで経営領域に属しています。

しばらく日本を離れるよと研究室の学生に言い残し、同領域の先輩教員に連れられ(勉強のため)、タイへのスタディ・ツアーに同行しました。ようよう帰国したところです。

日系工場の見学、現地の大学との交流から始まり、世界遺産の視察、文化体験、社会問題の共有と日を追うごとにテーマは深められ、このようなツアーを構築できる先輩教員の力量に圧倒される日々でした。心に残る旅となったことに感謝しています。

感動の大きさは胸に秘め、わずかな言葉で書き記しておきます。秘すれば花。


日本の地域社会はこれから外国からのニューカマーの波にさらされるでしょう。そのためにも波のもとをたどり、知ることが必要です。国境線の外に視野を広げて水平的な比較ができるようになるとともに、コミュニティを深掘りできるような、glocalで柔軟な思考をもつ学生を育てたいと思います。旅は学び。

先輩教員が飛翔する鳥の目を持つならば、私は地を這う虫の目を持って、学生の教育に当たりたいという考えに至っています。

「森下さんって、下から行くよね」
これはつい最近、後輩に言われたことなのですが、自分の方法論の輪郭がようやくそのようなものなのだという自覚を持ちつつあります。

庶民にヤクルトを届ける タイのヤクルト・レディ