在学から定住・就職、他の場へ移動してもいつか足立へ帰ってきてくれるような縁をひと・こと・ものと結んでゆく取り組みです。
こうしてリアルな足立区を知った学生たちが、自分の生きるステージとして足立区を選択肢に挙げるようになってきていることがささやかな成功の証です。人がそこにいて協働ができることは持続可能な社会に必要不可欠な要素であり、いま私たちはそのために区・NPO・学の取り組みを進めています。
大学との地域連携というと「まず研究ありき」と考えがちですが、日本社会が直面している課題からすれば、それはあまりにも小さなこと。研究に重きを置くと、大衆という社会集団、学生という「持続可能性のリンチ・ピン」とのつながりがない結果に終わることがしばしばです。論文・書籍を書くためのネタ探しというような「自己の業績のための地域連携・地域貢献」、そうしたものを見る住民の目は冷たいものです。また、学生のキャリア形成に還元できない「地域連携・地域貢献」もね。
地域、それをここではコミュニティという言葉に置き換えましょう。その概念は地域性と共同性を要素とします。今回の取り組みはその要素に適うものでした。ぎこちなかったり、思い通りに相手が動いてくれなくて腹を立てたり、イライラしたり。でも誰も放り出すという選択は誰もせず、年度の終わりを迎えました。よかった、よかった。
本日、参加した学生を交えての懇談が本学キャリア・カフェで行われ、我が研究室の学生も参加して、今年度の活動を振り返りました。最初の1年というデコボコ道でしたが、区やNPOの皆さんのご尽力により、なんとか乗り切りました。
足立区はとても面白い施策、取り組みをしていますよ!
未来大の誇るキャリア・カフェ 学生が未来を語る場です