2021年6月23日水曜日

沖縄 慰霊の日に 6.23

6月23日は琉球・沖縄にとって1年で最も大切な日といっても言い過ぎではないでしょう。私はヤマトンチューですが、調査・研究で沖縄にお世話になってはや幾歳月。6.23に祈りを捧げない年はありません。

学会発表の準備を過ごしながら(もちろん、テーマは沖縄に関わること)静かに過ごす6.23でしたが、固有信仰というテーマを軸にしながら少しずつ考察したいことを拡げていっています。それは私の世界観が変化したせいでもあります。祈り方も変わりました。

学術的なアプローチでは解き明かし得ない何ものかに触れてしまったせいかもしれませんが、錆び付いていたアンテナが復活し、感覚が研ぎ澄まされていく日々を送っています。コロナ渦は精神世界へのフィールドワークへと私を導いたようです。その過程でかけがえのない師に出逢うことができ、その下で研鑽を積んでいます。同じ道を先行く方に糸満の方がいらっしゃることも何かを暗示しているのでしょう。

6.23から数日前、歴史に長く残るであろうミッションについて打診がありました。数十年前に始まった琉球・沖縄の何ものかを探る旅は、ゴールと思ったものが通過点に過ぎないことがわかり、これからもまた続きそうです。

研究室に沖縄本島の大きな地図が張ってあるのですが、ゼミ生がそれに多いに関心を寄せていました。ゼミ旅行は沖縄かな。気軽にポーンと飛行機に乗ることのできる日が帰ってくることを夢見つつ。

蓮華の汚泥に染せざるが如し


2021年6月17日木曜日

区内の名刹 西新井大師に参詣してきました

関東地方は梅雨入りしたようですね。今朝方もわけのわからぬ大雨をゼミ前の研究室から眺めていました。

さて、最近のことなのですが、足立区屈指の史跡と述べても過言ではない西新井大師へお参りに行ってきました。1000年以上も昔に弘法大師がこの地を訪れ、井戸を掘ったことが地名の由来になっていることが奇跡のように感じられます。お寺の本堂の西側にしい戸を掘ったから西新井。となりに東新井があるわけはないことがわかります。地名は大切ですね。

ここの伸びやかな境内が好きで、また近くに学生がお世話になっている商店街があるものですから、近くに来るとつい足を伸ばしてお参りしたくなります。本堂に飾られている花々を見て気づかされました。お大師様の御誕生会(6月15日)の季節なのだと。大師のご縁日は21日ということで覚えているのですが、御誕生会は迂闊でした。

いつかこのお寺と大学を結びつけて何かの協働ができたらとの思いと祈りを捧げつつ。

御誕生会を迎えるのに飾られた花々@西新井大師

2021年5月22日土曜日

笑顔の強制

ゼミ生と一緒に大学の学外向け広報サイトに掲載されました。

写真撮影の折によく「笑って」「歯を見せて」と言われるのですが、大変苦手です。人をムリヤリ笑顔にさせることはやめましょう(真顔)

笑いたいときには自然に笑います。A.シュワルツネッガーが演じるターミネーターが「笑顔」を学習するシーンが名作「ターミネーター2」にありますが、あのようなぎこちない笑顔を待望されてもね。

もとい。

学生との実際の対談ではもっと専門的な内容を話していたのですが、難しい内容はキャッチーではないのでしょう。

<参考>https://www.tokyomirai.ac.jp/crewmag/Vol01.html

この廊下は『3年B組 金八先生』の撮影でも使われました



2021年5月17日月曜日

コミュニティにおける祈りの空間について

あらためてのお話なのですが、私の専門の話です。

今年3月、卒業を間近に控えた卒業生から「今さらなんですけど、先生の専門って何ですか。空間分析とかまちづくりとかそれはそれでわかるんですけど、なんとなくピンと来なくて」と尋ねられました。

まあ、そりゃそうだよなと思いました。自分でも何をやっているのかわからなくなるほど風呂敷を拡げていますから、それに包まれた学生にとってみれば「この風呂敷は何?」と感じざるを得ないかもしれません。

整理整頓が必要かもです。

まあ、そのときに話を戻しますね。そのときに私は自分で自分に確かめるようにこう話しました。「まちというか人間の集団における祈りの空間かな」と。

門前町に生まれたせいかもしれませんし、また自分の名前が仏縁によるからかもしれません。さまざまな経緯から私は宗教や祭(祭祀)に関心を抱くようになりました。一方で、小学校3年生以来の愛読書が『ジャンルジャポニカ万有百科事典 11 政治・経済』というちょっと変わった性向がある子どもであり、その子どもが長じて、紆余曲折を経てその変わった性向をこじらせ、「専門」としているのかもしれません。

博士論文も沖縄における祭祀の空間をテーマにしましたから、おそらくそこが最も探求したい一点なのでありましょう。

いま、私の関心は、沖縄における固有信仰による祈りの空間の分析だけでなく、そこに存在する梵字碑を契機に密教(特に真言密教、その延長線上にある修験)の祈り(加持・祈祷)へと拡大しています。もちろん年齢が年齢ですからライフワークになるでしょう。

私が属するモチベーション行動科学部は人間の行動を科学することを背骨にしていますが、私の研究対象は明確に「祈り」という太古より人類が有している行動へ向かっています。私的な祈りはもちろん、私的な祈りの集積が社会的性格をも規定し、また政治を突き動かすエネルギーにもなることを考えると、まちづくりのハード面だけでなく運営(マネジメント)などのソフト面にも影響を及ぼすことは必定であり、そうした点にも光をあてていきたいものです。

そのような自分にとっての基礎研究を継続しながらも現代的な課題や大学・行政から課せられたミッションをも果たしていくことはもちろんですが。

地域主体の皆さんと学生との商品開発や地域活性化に積極的に関与しながら、ふと自分自身を見つめるために祈りの空間へ身を置き、自らの根源的欲求を確かめています。

そしていつか、このコミュニティにおける祈りの空間とさまざまな地域主体とをつなげてより強靱なコミュニティとなるように汗をかきたいと思っています。

ちなみに、足立区は真言宗のお寺が多いのですが、とくに豊山(ぶざん)派のお寺が多いです。このことは「東の高野山」とも呼ばれる西新井大師(真言宗豊山派)があることと無縁ではないでしょう。

奥の院にて
見えるでしょうか、一筋の御涙を

2021年4月10日土曜日

テレビで紹介されました>密ドラ

 本研究室の学生と足立区を代表する和菓子屋である喜田屋さんが開発した新しいどら焼き「密ドラ」がテレビ(2021年4月8日・テレビ朝日「スーパーJチャンネル」)でも紹介されました。

足立区内でつくられています

学生の発案を受け入れていただいた田口社長

パッケージデザインはデザインを仕事にしたい学生が手がけました

この「密」の字も上記の学生のもの

蜂蜜をかけるのも学生のアイディア
味がより「密」(濃厚)になります

ほんとうに美味しい(粒あんバター)

向かって左が小野君 右が小嶌君(デザイン担当)
取材の後に就活が控えていたのでスーツ姿です
研究室内の町屋プロジェクトチームです

医療従事者を「食べて応援」できるしくみを作りました




2021年4月3日土曜日

『ザ・ベスト・プラス社会科学』販売終了しました

長らくご愛顧いただいた『ザ・ベスト・プラス社会科学』はご好評のうちに販売を終了いたしました。

出版社から連絡はなく、大学から知らせていただいて知るに及び、週末を待って慌ててキーボードに向かっております。


たまちゃん、ネクタイを外して引っ越そうね


簡略で申し訳ありませんが、読者の皆さまにこのブログにて、長きに渡るご愛読に対する御礼を申し上げます。

あわせて、本書のこれからについてもご報告させていただきます。

本書は、書名も装いも新たに、他社から来年度出版される予定でおりますので、しばらくのご猶予をいただければ幸甚に存じます。他社からの出版になるので監修者も付けなくて済みそうです。また、自由にのびのびと書ける環境が整っているので、起筆が楽しみです。

執筆がんばります。

密ドラ 4月6日発売です

何回かに渡ってご紹介してきた産官学協働の証が商品化され、4月6日(火)に足立区を代表する和菓子店・喜田屋で発売されます。

開発コードネームとして「密ドラ」と呼んでいたのですが、そのまま商品名になってしまいました。

どら焼きの生地に蜂蜜を織り込み、バターでコクをだした「密」などら焼きです。白あんバター、粒あんバターの2つの味で、喜田屋全店で売り出されます。

経緯はマスメディアの報道にあるとおりですが、足立区政の根っこである「協働・協創」を形にしたものです。協働・協創は地方自治の本旨である団体自治と住民自治とを橋渡しするものであり、私は直接民主制と同じ思想的基盤を持つものとして捉えています。

どんなに中央政府がアレであろうとも、国家に先立つ「地域」「コミュニティ」がしっかりしていれば私たちは幸福でいられる、はず、との信念のもと、今日もメール、メッセージ、足をつかって飛び回るのでした。

モチベーション行動科学部は地域のモチベーションを上げることを学ぶ学部でもあります。


東京新聞(2021/04/03)に掲載されました