2014年11月11日火曜日

官民協働への第一歩 景観行政への参画

ゼミ生と市役所まで出向き,市のまちづくり・景観行政への一助をなす団体として森下ゼミが活動できるようになりました。ささやかではありますが,官民協働の現場を学生たちに見せることができたと思います。講義終了後に急いで駆けつけてくれたゼミ生の諸君,お疲れさまでした。身延まんじゅうは美味しかったですか?そして,市役所からさまざまな情報を得て,自らのコミュニティ研究の文献資料の在処まで探索していた学生諸君,パブリック・コメント面白かったでしょう?

私たちのゼミでは,まちづくり=コミュニティ・デザインを通して,学生のシティズンシップを育み,キャリア開発を促しています。小中高と社会科を学んでも,市民教育(公民教育)の成果が骨肉となっているとは到底言いがたい現状において,大学生に対するシティズンシップ教育は必須と考えています。むしろそこにこそ光明があります。

リヴァイアサンと化し,マスメディアを掌中に収めて情報統制を試みる政府,その現代日本にあって,僕はかすかな希望を顔の見える関係の中での直接民主制的なものに求めています。自らの関わるコミュニティで,人と関わる,声をかける,共感する,課題に向き合う,そして私たちにとって最適な環境を創りあげてゆく,そうした作用を今後も学生,地域の方々とともに追求していきたいと思っています。

コミュニティ・デザインの手法は一様ではありませんが,学生のキャリア開発・シティズンシップ教育の視点を忘れず,実践を重ねていきたいと思います。