今年度から当研究室は,高崎市のたかさき環境パートナーシップ会議のメンバーとなり,まちづくりにおける環境の保全やアメニティについても関心を高めています。
NGOグリーンピースのブログで,福島の山火事について注目に値する記事を読みました。私が注目したのは記事中の福島県が公表したデータです。5月9日に福島県が発表したデータでは、周辺の大気浮遊じん(ダスト)の測定結果が、5月8日になるとそれ以前と比較して3倍から9倍程度に上昇しています。記事ではこれをチェルノブイリの教訓に照らしながら検証しています。
さまざまな報道や科学者の見解が示されるでしょうが,自分の身は自分で守るという意識を持つことが必要でしょう。福島第一原子力発電所の事故直後の3月15日,なんとなく嫌な感じがしていたのですが,外せない仕事があって外出したその日,東京にはチェルノブイリの1000倍とも評価される放射性物質が降り注いだ日でした。政府はもちろん,私が目にしたメディアで,そうした事実について警鐘を鳴らしてくれるものは皆無でした。
極力,地下道を通りながら自宅と往復しましたが,嫌な予感が的中したことがわかったのはかなり時間が経った後でした。
科学技術の進展により,「ブラックボックスな世界」が構築され,拡大しています。そのブラックボックスを解き明かすことのできる科学者も政治の力によってバイアスのかかった見解,あるいは誤った方へ民衆を導く見解を示すことが,3.11を期に暴露されました。政治によるメディア支配がここまで進んだ今日,私たちは自ら事実を見極めるために,メディアを選別する時代に入っています。
東京は今日雨が降っています。
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