2016年8月6日土曜日

高崎まつり

研究室全体での参画というわけではないのですが、研究室所属の4年生、3年生がとてもお世話になっているので、触れないわけにはいかない高崎まつりです。

うちの研究室では上級者向けとして位置づける実習ですが、参加した学生は、他大の学生と刺激しあい、地域に根ざして生きる多くのおとなの薫陶を受け、これからの人生を地域でどのように生きるのかを学びます。

「仕事」だけが人生ではないことも。

D.スーパーが示したように人生で人は多くの役割をこなします。仕事に携わることはその一部に過ぎず、また私はその中に「市民」としての役割があることの意味を学生によく伝えようとしています。

良き市民であることとは、それはモラルの側面のみを指しているのではなく、能動的に自らの生きる場に働きかけ、これを維持し、課題があればそれを発見して解決に導く力を持つということでもあります。それは政治への意志でもあります。

良き市民である資質(シティズンシップ)は、代議制民主制以前に、市民がそこに生きる者として持たねばならない必須の力であり、また現在の代議制ならびにテクノクラートによる統治を補完する力になりうるものです。

まつりの後にゴミ一つ落ちていない高崎のまちを守った、創ったという実感は、生涯、学生の胸に宿る灯火になるでしょう。

「自分は確かに他の人びとに、社会にインパクトを与えた」、こうした有効性感覚を育てていきたいと切に願っています。

HIROSHIMAの日に。