2021年1月20日水曜日

When you wish upon a star...地域マネジメント学会そして卒論指導の日々

昨日、地域マネジメント学会の第4回学術編集委員会を開催しました。

委員会を取りまとめさせていただき、はや1年半くらい?前委員長、副委員長、委員の皆さんに支えられて何とかやっています。実は昨日もポカをやってしまい、前委員長から優しいお諭しをいただいたり(-_-)

コロナ渦で今年度の学術大会は見送りましたが、学会誌は発刊するので、その論文の査読結果の検討が今回の委員会の主要な議題となりました。新会員、なかでもここ数年続けて大学院生の論文が寄稿されているので、次代を担うホープとなる研究者育成という観点からも、論文を書く力を大切に育ててあげたいです。


学会公式サイトから

私はといえば、ここ2年、学会誌に書いていないですね。

あまり堅苦しく考えてもしかたないのですが、査読結果を出す側なので「李下に冠を正さず」ということで。しかし、これがpaperを書かない言い訳になってもいけないので、来年度は実践報告くらいは書こうかなと思い始めています。

paperといえば卒業研究指導が佳境です。クライマックスです。提出まであと1週間余です。

まだ「分析」をやっている学生がいたりしてハラハラしているのですが・・・ちょっと待て、自分はこんなに指導教授に指導してもらったっけ?おそらく2回しか見せていないはず・・・修論、博論いわずもがな。

琉大図書館にて
後輩達、引用せよ!

「それでよく通してもらったよな」の思いがいま自分が指導している学生への「愛」に昇華しているのかもしれないですね。「愛」それは耐え忍ぶもの×9人の卒論生・・・

まあ、分析なども一緒にやってあげたりしています。

「学生が独力でやるべき」の建前もありますが、モンハンと同じ。一緒に狩りに出かける楽しみもありますから。

仮説を立てる、調査結果の中から仮説に見合うデータを取り出してみる、ヒットしたときの高揚感!

それを学生と共有するのは決して悪くない、というよりこの一瞬のために仕事を続けているんじゃないかと思うくらい。昨日も。

遊ぶゼミ生 before COVID-19

コロナ渦にあって、大学教育も対面、リモート、あるいはそのハイブリッド化が進行していますが、デジタル・ネイティブといっていい彼らも最後は研究室での対面指導を望みます。人と人とが会うことが貴重な機会であることを、またリモートで済むのに面会を強いられるのはほとんど暴力であることを、それぞれコロナ渦で実感しております。

来年は学会の学術大会もゼミや卒研指導も対面でしたいなあと、星に願いを。


<2020卒業研究テーマ一覧>

「商店街での信用金庫の役割 〜北千住駅前・旭町商店街におけるCSRをもとに〜」

「J.D.クランボルツによる「計画的な偶発性」に関するー考察 〜若年世代の進路選択を中心に〜」

「地域連携『あだち紙ものラボ プロジェクト』報告」

「地域連携・協創による商品開発『ほめじょーず』プロジェクト報告書」

「住宅エントランス部分におけるインテリアのレイアウトと色彩効果について」

「県庁所在地の地域活性化と鉄道インフラとの関わりに関する一考察 ―前橋駅と高崎駅との比較を通じて―」

「横浜市内のオーガニックカフェにおける店構えについて」

「地域イベントを告知する媒体と集客効果に関する一考察」

「都市における公園の遊具の変遷について 〜対戦型ゲームプレイヤーのもつ遊びのイメージを基に〜」

2021年1月16日土曜日

成るか? キャプテン・プロジェクト in 鐘ヶ淵

日本各地で漫画・アニメを使ったまちおこしがおこなわれていますね。本学近くでも、千代田線亀有駅前では、ご存知、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。葛飾区では『キャプテン翼』。その他いろいろ枚挙に暇がありません。アニメツーリズムでの地域活性化、とも言います。

Googleで「聖地」を検索してみると、宗教・祭祀上の聖地よりも、こうした漫画やアニメの舞台となった「聖地」がワンサカ上がってきます。すげぇな。

さて、本学の最寄り駅・東武伊勢崎線(スカイツリーラインだと?)堀切駅のお隣、鐘ヶ淵駅でもアニメツーリズムの動きがあります。というか、その動きに加勢しております。

夕暮れどきの鐘ヶ淵駅 
向こうに東京スカイツリーが見えます

名づけて、「キャプテン・プロジェクト」 

皆さんはご存知でしょうか。野球漫画『キャプテン』を。

『キャプテン』第1巻表紙から

『キャプテン』、調べてみると1970年代を駆け抜けた野球漫画なのですね。作者はちばあきおさん。

もちろん、その舞台は東京下町。

架空の学校ですが、墨谷第二中学校(通称:墨谷二中)の野球部の熱い活動を描いています。最初は谷口という主人公が設定されていたのですが、谷口卒業後は特にだれが主人公というわけでもなく、お互いを気遣い、補い合いながら、野球部員の人間的な成長が描写されています。この『キャプテン』に出てくる商店街は鐘ヶ淵駅前の商店街をモティーフにしているのではないかとも言われているようです。なので、「キャプテン・プロジェクト」なんです。

魔球を投げたり、超人的なテクニックを披露したり、そういう表現はありません。人間が人間として描かれています。

昭和の漫画ですから、その時代にありがちな「根性」「精神論」も随所にまぶされています。実は、そこらへんが今どきの大学生の感性には合わなかったようで、ウチのゼミ生からは「『キャプテン』をまちおこしに使うのは無理では?」との直言も。

僕が講義履修者を対象として調査をしたり、ゼミ生が本学学生を対象として後半に調査したりしましたが、若い世代の『キャプテン』認知度は低く、ゼミの学生らは『キャプテン』以外の地域活性化案をまとめながら、「キャプテン・プロジェクト」を並行して進めている案配です。

さて、僕の思いは。

やはり『キャプテン』を地域活性化の主たるテーマとした方がいいかな。ただし、『キャプテン』で集まってくれるのは中高年の皆さんだと思うので、若い世代への認知を高めていかなければならない、という線を追いかけてみようかと。

『キャプテン』を一読していただければわかると思うのですが、チームワークって何だろう、組織と個人との関係は?、絆って何だろう?・・・こんなことを考えさせられます。キャリア教育に使えるし、国が大好きな道徳教育にも適した漫画なので、

どうですか墨田区の皆さん、小中学校の道徳教育のオリジナル教材として『キャプテン』を使ってみては?

僕自身はキャプテンのストーリーを使いながらキャリア教育ができるんじゃないかと見込んでいます。ワークショップの実施も地平線の向こうに見えています。



商店街会長から説明を受ける学生@鐘ヶ淵駅前

昨年末、冷たい風が吹きながらも暖かみのある陽光のなか、商店街の皆さんとともに学生らは商店街全体のフィールドワークに赴きました。それをもとにwebでちょこちょこMTGをしながら考えを巡らしているようです。来年度は生まれも育ちも墨田区というホープが我が研究室に入ってきます。代替わりのダイナミズムのなかでこのプロジェクトが地域の皆さんの笑顔と学生の成長につながるよう微力を尽くしたいと思います。

森下研究室はまちづくり・公共経営の理論と実践を学べる研究室です。

また、東京未来大学は創立から間もない若い大学ですが、多くの協働案件を抱え、東京下町がそのまま講義の場あるいは研究室になっている大学です。

緊急事態宣言のなか、巣籠もりしながらできることを考え、話し合っています。今も。



ねこのお相手をしながら学生とリモートでつながっています
左のあんよのこの角度がチャームポイント 
尻尾がボボンと太いのは黒ちゃんとおっかけっこしたからです。

2021年1月14日木曜日

すがたカタチが見えてきた 町屋プロジェクト

荒川区・町屋駅前にある和菓子屋・喜多屋さん。本店や工場は足立区にあります。その支店が町屋駅前にあるんです。


小竹橋通りの向かいから

この2階におもしろいスペースがあります。その上の3階にも。

初顔合わせ@2階

ここを使って若い世代の交流拠点のようにしたいという店主・社長さんのリクエストに応えて学生が動き続けてきました。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ コロナにも負けず

ウチのゼミ生だけでなく、講義「地域連携Ⅱ」を履修しているモチベーション行動科学部の1年生3人も参加して、とても良い学年間連携ができていました。1年生は春学期にコロナで大学に入校できなかった思いを弾けさせるように

リスク管理をきちんとしながら、社会調査もしたし、週に一度の定例MTGをこなし、調査に基づく計画をも作って社長さん・足立区役所・NPO足立フォーラム21の皆さんにプレゼンも。

3階の測量に励む1年生と3年生2人

紆余曲折、喧々諤々の議論は省きますが、ここを勉強カフェにする。それが2020年度に携わった学生たちの結論でした。

んが! 緊急事態宣言が再発令されて小休止せざるを得ない状況に。

この感染拡大の現状については、昨春の緊急事態宣言以降なにをやっていたんだよ!と為政者に文句を言いたい。こうしたプロジェクトの縮小はもちろん、<Go to 商店街>での各商店街イベントも中止に追い込まれてしまったじゃないですかー

とはいえ、この状況でできることを探していくのですけれどね。

猫に慰められる日々です。。

くろちゃんと深夜 書斎の椅子がお気に入り
冬毛でほっぺがフワフワ

2021年1月1日金曜日

新年のご挨拶

新年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


ただし、例年とは異なり、めでたく、言祝ぐお正月にはほど遠い2021年1月1日です。

初詣に行くことも、運動不足のためのジョギングも、感染リスクを高めます。事実を直視し、それに対する対策をしなければならない2021年の幕開けです。


国内外で新型コロナウィルスに感染された方が激増しています。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方にお悔やみを申し上げます。また、現在闘病中の方、そのお身内の方、どうか快方に向かわれることをお祈り申し上げます。

そうした方々に寄り添っていらっしゃる、医療関係、宗教関係、ご葬儀関係をはじめとする皆さんに感謝と敬意を表します。


年末の都内はあまり日常と変わらない風景でした。これで大丈夫なのだろうか、自分が神経質すぎるのだろうかと訝っておりましたが、ここ数日の感染者増をみると、やはり不適切な行動をしていたのかもしれません。

自戒を込めて申し上げますが、いま新型コロナウィルスに罹患していないと思っていても無症状であることもありますから感染させないように、そして健康体であるならば自らが感染しないように、努めませんか。

自らの拠りどころであるコミュニティを危機に陥らせないために工夫が必要だと思います。


マスクをしましょう。研究室ではマスク必須です。

フェイスシールドも適宜活用しましょう。研究室では、来訪を受けた場合、私がフェイスシールドを着用し、来訪いただいた方にも強く着用をお勧めしています。

換気をしましょう。研究室では常に換気をしているので上着必着です。でも暖かい暖房も用意しています。

手を消毒しましょう。研究室にご来訪いただいた方には消毒していただいています。

会食はやめましょう。研究室では飲食厳禁です。


数え上げればキリがないのですが、ニューノーマル=個人レベルでの厳戒態勢の徹底だと思います。このような認識のもとで臨む2021年になりますので、当研究室の活動についてどうかご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。




このナノマスク、N95と同レベルだそうです
もうダースベーダーがしているようなマスクがほしいですね〜

2020年11月15日日曜日

モチベーション行動科学部・経営領域3ゼミ合同フィールドワーク(FW)

小田急線で代々木上原駅を過ぎようとするときボンヤリ車窓を眺めていると

アレ?今の何だ?目の錯覚か?

と思わせる尖塔があるのにお気づきでしょうか。

それ、モスク(イスラム教の寺院)です。

本学部経営領域初の試み、3ゼミ合同FW。最初に選んだのは、東京にある本格的なモスクでありトルコ共和国の文化センターを兼ねている東京ジャーミー。

この並木道をたどると
こんなふうに見えてきます
秋空に映えるモスクがきれいすぎて
内部空間のドームはこのように

マーケティングのゼミの教員はハラル・マーケティングを、多文化共生のゼミの教員は多文化共生そのものを、私のゼミではコミュニティがどのようにムスリム及びイスラム文化を受容しているのかを、それぞれテーマとして臨んだわけですが、FWとは楽しむのが基本。

学生たちは非日常を存分に味わったのではないでしょうか。

フィールドノーツと「分厚い記述」のレポートを課して夕方解散。有志でトルコのコーヒーとお茶にチャレンジ。苦みのあるコーヒーが好きな僕はその味を存分に堪能させていただきました。

コミュニティにおける祭祀空間がどのように変容していくかはD論以来のライフワーク。その面からも刮目するコトを目の当たりにして帰ってきました。メデタシ・メデタシ。

国父ケマル・パシャの肖像画@カフェ


2020年11月14日土曜日

キャリアデザインに関する講演でお話ししてきました

北千住のマルイは全国有数の集客数を誇るマルイだそうですね。そのマルイの上階にセミナールームがあるのですが、そこでキャリア関連の講演をして参りました。

演題は「働き方×キャリアデザイン講座 未来の「働く自分」をデザインしてみよう!」

どちらかと言えばユース対象の講演のつもりだったのですが、中高年齢層の方々も受講していただき、受講者のさまざまなキャリアに関する熱い想いを感じる講演となりました。

コロナで大学が封鎖されているのでしょうか、あるいは大学での学びを経験せずにお勤めなのか、10−20代と思わしきお二人の方が講演の合間に交わした会話を鮮明に覚えています。

「大学の講義ってこういうふうなんだろうな」「な」

この気持ちに応えなければならない、と思いました。

だからでしょう。

主たるテーマは、ライフシフトとクランボルツの「計画的な偶発性」なのですが、そこから派生させて、普段ならお話ししないような極めてプライベートな内容や仏教用語との関連など、演題を超えてお話しさせていただきました。

たとえば、諸法無我

世のすべてのものは実体があるわけでなく、それらは因縁によって生じているという仏陀の根本的な教えの1つです。

そうすると、「自分」という存在は「他者」との因縁によって立脚しているだけで実体はない、ということになるのですが、これをクランボルツの「計画的な偶発性」すなわち「キャリアは偶然に作用するところが大きい」という理論に引っ掛けてお話しさせていただきました。

今思えば「一切皆苦」の方がよかったかなとも思うのですが、事後のアンケートは概ね好評で、この講演をマネジメントしていただいたディレクターの方にもご評価いただけたことが、とても嬉しかったです。

当初の思いからすれば、ずいぶん遠くに来てしまったな

そうお思いの方は多いと思いますが、どうか自信を持ってください。

歩み続け、逆に流されながらも手繰り寄せ続け、人との縁を結びながら、今のキャリアで学べるものを学び続けていれば(「計画的な」ということ)、ふとした機会がやってきます(「偶発性」ということ)。


そのときに今のステージで異なる役を演じても、ステージを変えても、今のステージを続けながら他のステージに出演しても自由自在。そんな世の中が来ます。



生命の終わりまでカウンセリングできるようにならないと


2020年10月20日火曜日

群馬で?研修会講師をつとめて参りました

 コロナの日々、大学はどうしても(東京は特に)リスクの高い環境になるため、フィールドに出ることが多くなっています。大学もリモート推奨ですから、沖縄や群馬に研究室を構えることができたらなと、夢を見つつ。

さて、今回は社会教育委員の皆さんを対象として研究集会の講師をつとめて参りました。もちろん、このご時世なので、リモートでの講演となりました。群馬、渋川生きたかったナー。

内容はといえば、渋川市の社会教育委員の皆さんの事例発表の後だったので、渋川での足跡をふんだんに盛り込みながらお話を展開いたしました。

とても嬉しかったのは、5年前に私が政策提言した内容が公民館活動や社会教育活動に活用され、これを指針としての活動が渋川市の社会教育委員の皆さんから報告されていたことです。泣きそうになりました。

私は、地域活動と社会教育を表裏一体の関係と捉えております。

特に小・中学校の学校教育の大部分はいずれ社会教育に併呑され、それが結果としては小・中学校の先生の負担軽減につながると考えておりますので、その点を恩義ある渋川の皆さんにお伝えしたく本日はwebにて群馬までまかり越しました。

後半にはキャリア教育にも話を展開し、持論をお示しして終わりました。

お声だけだったのですが、懐かしい方のご健在も伺えて実りあるひとときでした。このような会にお招きいただいたことを心から感謝申し上げます。中部教育事務所の皆さま、渋川市役所の皆さま、社会教育委員の皆さま、心から感謝申し上げます。

また渋川に参ります。もう来なくていい、そう言われるまで。



スライドから