2026年5月25日月曜日

日本比較文化学会で報告してきました

薫風に揺れる青もみじを楽しみながら、京都まで学会発表のため出張してきました。

今回の報告のテーマをざっくり言うと、信仰が築くエートスが政治的な迫害に対してどのような抵抗を示すか、ということでした。クメールルージュによる大虐殺という事例を隣国・ヴェトナムと比較対象することにより考察するという方法を取りました。

基層をなすテーマは「抵抗をどう教えるか」ということなのですが、現在の公教育体制ではなかなか難しいでしょうね。特に義務教育課程で教員に対する抵抗は、それが小さく芽吹ぶいただけでも、徹底して摘み取られるのが日本社会の通弊ですからね。

児童・生徒の「抵抗」は、ガンジーの非暴力・不服従の如く、それがすべての理由ではないにせよ、不登校というカタチをとって現実のものとなり、毎年のように過去最高のスコアを叩き出しているわけなのですが、政治的な迫害に対してはどのようなカタチになるのでしょう。

プノンペンにあるS21の跡を数十年ぶりに訪れて感じたのは、加害者の暴圧による義憤より、被害者の深くやさしい、そしてやりきれない諦念でした。

懇親会会場の庭園が見事でした

2026年5月19日火曜日

足立区エリアデザイン課との協働FW

ふと気がつけば五月。もう下旬。半袖間近。
慌ただしい新年度の始まりでした。

新たなる3年ゼミが構成されてはやひと月。何かと外(フィールドワーク)に出ています。今日は足立区エリアデザイン課の皆さんと六町駅周辺をFW。その後、今後の六町駅のあるべき姿について学生を対象としたヒアリング。

中身はまた著作等で発表しますが、まあまあ、しっかり感じ取り、かっちり言語化できていたかな。学生が自分の大学のキャンパスがある街のデザインに参加するなんて、足立区役所の皆さんに感謝です。

綾瀬川の親水空間を歩く

私は解散後に竹ノ塚駅まで足を伸ばして、まちの変化を観察。

竹ノ塚駅のメインストリートを歩く

リトルマニラ。
竹ノ塚をそのように呼ぶこともありましたが、
今はもっと多文化な状況です。歩かないとわからないことですね。

2026年3月27日金曜日

Tokyo Mirai Blend 販売@ポンテポルタ千住大橋 パン・マルシェ

足立の誇る名店、Tama Coffee Roasterさんと我が研究室のコラボ商品Tokyo Mirai Blendが再販されました。

ここは千住大橋駅降りてすぐのポンテポルタ。昨年に引き続き、パン・マルシェが開催されたのですが、そこでTokyo Mirai Blendを学生とTamaさんで販売しました。10時30分開店で13時には完売という売れ行きの良さ。

学生たちもホクホクして帰りました。

販売ブース


 

2026年3月20日金曜日

通信教育課程・学位授与式

本日は、本学の通信教育課程の学位授与式でした。

会場がいっぱいいっぱいになるほどの卒業生とご同伴の皆さまが集われ、式は厳かにして盛会でした。

学長のお言葉にもありましたが、ご自身の生活におけるさまざまなご用事をコントロールしながらの学業継続には他者には理解し得ないご苦労が多かったと思います。私も働きながら通信教育で大学院を1つ出させてもらっているので、本日卒業された皆さまの思いに共感することができます。 この学びの成果を是非とも皆さまの暮らしや社会の営みに活用していっていただきたいと思います。

心からお祝いを申し上げます。


 

2026年3月18日水曜日

2025年度学位授与式

本日、本学は学位授与式を迎え、私のゼミからは13名の学生が巣立ちました。

進路はそれぞれ。大学を出て就職をしたら定年退職まで同じ企業に勤めて、その後は年金をもらって隠居暮らしなんていう単線型のキャリア観はすでに崩壊しているので、いろいろ考えて進むと良い。それぞれの進路に幸多からんことを。

迷ったら、研究室に帰っておいで。

 

学位記をもって満足げな学生諸君

 

2026年3月10日火曜日

3月10日は東京大空襲の日

今日は、1945年にアメリカ軍の空襲により、東京の下町の多くが灰燼に帰し、一夜にして約10万人が亡くなった日です。下町に生まれ、育ち、働いている、縁深き者として、ご先祖さまを空襲によって殺された者として、謹んで哀悼の意を表します。

死者よ、安らかに。

政府の誤った政策によって犠牲になったあなた方はさぞ無念だったでしょう。焼夷弾によって焼かれ、身につけていた腕時計でしか身元を判別できなかった祖父、その傍らに倒れていた叔父、叔母と呼ぶにはあまりにも幼い子たち、同じように斃れた御霊に祈りを捧げます。

日本国憲法前文にあるように「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」努力を惜しみません。下町にあのような悲劇を再来させないために、私の持ち場で尽力したいと思います。

おじいさん、見えていますか。あなたの孫は下町で若い世代を育て、ともに研鑽に励み、下町の未来をつくっています。どうか見守ってください。


 

2026年2月8日日曜日

雪に思う

2月の雪は2.26事件(1936年)を思い出します。

小学生の頃から政治に関心を持っていましたが、思春期にはさらに沸騰し、右に左に揺れ動いていた頃、三島事件を通じて2.26事件のスタディに傾倒しました。そんな遍歴がそうさせるのかもしれません。

日本は2.26から後戻りできないミリタリズムへ、というのが教科書的な記述ですが、桜田門外の変など、雪と政変は近い関わりにあるように思います。今日は衆議院議員総選挙の日。現首相が選出されてからというもの、なんだかまともに国会を機能させないまま今日に至っていますが、私たちの国の憲法は国会をもって最高機関とするシステムで運営されているのに大丈夫なのでしょうかね?

昔懐かしい映像(「報道ステーション」テレビ朝日)のなかに、現在をなぞるようなものを見たので、共有させてください。






2026年2月7日土曜日

3年ゼミ締めを行いました

今日は3年生最後の最後、ゼミ締め。フランス料理を食しながら、個人個人、これまでと今後について話し、指導方針を確認・共有しました。来れなかった学生は可哀想だけど2カ月遅れになってしまいます。もう4月半ばまで会わないですからね。

北千住という街の面白さを堪能できるお味でした。学生も大満足。これから、就活、就職前研修などフォーマルな席も多くなるでしょう。カジュアル・フレンチだけど、たまにはナイフ&フォークでコース料理を。これまた大事な文化資本。ゼミ生は手塩にかけて育てたいですね。

2026年1月30日金曜日

卒業研究発表会を終えました

さて、今日は4年生の卒業研究発表会(経営領域)が実施されました。我が研究室のラインナップは以下の通り。

  • 下着の選択における自分らしさの研究
  • 全国学力・学習状況調査にみる文化資本と学力の関連
  • 「ポケモンローカルActs」の取り組みが該当地域に与える関心および来訪者に対する消費意識の喚起について
  • Tokyo Mirai Brend 2024 プロジェクト報告書
  • 男性の化粧の歴史とコスプレイヤーの化粧における男性らしさの研究
  • 環境問題を展望とした野外活動について
  • コミュニティにおける祭礼の役割~千年新町納涼盆踊りの事例から~
  • 『風の谷のナウシカ』におけるジェンダー・メッセージの解読
  • 千住まち歩きプロジェクトー学生と楽しくフレイル予防 千住まち歩きと健康づくりー
  • カフェ「こみゅーん」プロジェクト報告書
  • 現代社会における若者のカリスマ像ーSNSにおけるインフルエンサーとフォロワーの関係からー
  • サードプレイスの機能変容 ―スターバックス店舗の事例をもとに―
  • 和菓子への認識の変化と若者の消費行動ー若者・店・企業の視点からの分析ー

 無事に終了。これで4年生が大学に来るのは3月半ばの卒業生オリエンテーションのときのみ。成績は成績でSからCまで付けなければならないけれど、卒業はほぼ確定。お疲れさまでした。

 会場となった教室(さよなら、みんな)

2026年1月16日金曜日

【謹賀新年】2026年、地域とキャリアが交差する新たなデザインに向けて

新しい年となりました。

年末年始を通して体調を崩して新年のご挨拶を書けない状態でした。ようやく声が出るようになりましたので、エントリさせていただきます。

旧年中は、地域住民の皆様、事業者の皆様、そして学内外の関係各位に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。

昨年を振り返りますと、当研究室にとって毎年のことですが「実践と探究」の一年でした。 

茶匠おくむら園さま、Tama Coffee Roasterさま、喜田家さま、足立区生涯学習センターとの協働のプロジェクトでは、学生たちが地域社会の懐に飛び込み、試行錯誤しながら「まろや香」、「Tokyo Mirai Blend 2025」の販売やまちあるきイベントを形にしていきました。学祭での完売御礼や地域イベントでの皆さまの笑顔は、教室の中だけでは得られない、生きた学びの結晶だったと感じております。

沖縄フィールドワークもわくわくできるイベントでした。参加した学生も楽しかったようで、すでに反省会は3回を数えるまでになっています。新年早々、参加学生が集まってワイワイやります。 


また、研究面においても、沖縄で培った手法を足立の地に応用した公共空間の分析や、比較文化の視点からの「草木成仏」へのアプローチなど、多角的な知の深化に努めてまいりました。

12月には、学部最多となる13名の4年生が、それぞれの問いに向き合った卒業研究を無事に提出いたしました。彼らが地域活動を通じて育んだ「豊かなシティズンシップ」は、これからのキャリアを切り拓く確かな力になると信じています。

2026年も、当研究室は「ひと・もの・こと」のあり方をデザインし、地域社会と大学をつなぐ架け橋でありたいと考えております。学生とともに現場を歩き、データを紡ぎ、そこにある「希望」を丁寧に見出す活動を続けてまいります。

本年も森下ゼミ、そしてCommunity and Career Design Labを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2026年元旦 


 

2025年12月20日土曜日

日本比較文化学会関東支部例会で報告してきました

第66回を重ねた支部例会の場は岐阜聖徳学園大学。報告発表に行ってきました。

前勤務校に似ていて懐かしく感じました。キャンパスの近くを川が流れているところもそっくり。

私の発表は、ここ数年の問題意識を投影した草木成仏に関するテーマとしたもの。支部例会での発表はひょっとしたら初めてかも?

植物は成仏するのか?
成仏する。この理論を打ち立てるのに心血を注いだ天台僧がいました。その名を安然(あんねん)といいます。この方の理論の枠組を確認し、現代に応用できる点はないか、その考察の経過を報告するのが今回の発表の目的でした。フロアからご質問もいただき、充実したひとときを過ごせました。

さて、つつがなく終えたら次は司会業務。うまく回せたかな、発表者の方は満足して帰られただろうか、気になります。。。

支部総会も終え、帰りは岐阜のまちを見て回りたいので、名鉄岐阜駅まで徒歩。バスやタクシーだとまちは見れないのでアリのように歩かないと。


 
鎮守さまですね 

 
水の豊かなまちであることがあちこちからわかります 


帰りは名鉄の快速特急・特別車、展望席で帰りました。何も見えないって?

ゆったりとした空間を買っているのです。移動の質には結構こだわります。年の瀬のよい支部例会でした。会場設営他一切を取り仕切っていだいたた事務局長の先生に深謝申し上げます。

2025年12月12日金曜日

卒業研究を全員提出できました

本日は4年生必修科目「卒業研究」の提出日。

おかげさまでゼミ生13名、全員提出することができました。13名は学部内のゼミでいうと最多の人数です。最後まで提出が危ぶまれた学生もおり事務方をハラハラさせましたが、無事提出。卒業へ向けて大きく前進です。よかったね!

モチベーション行動科学部は、経営領域、心理領域、教育領域の3領域で構成されていますが、そのなかで経営領域のゼミは最多の学生数を誇ります。よく大学のパンフレットなどではモチベーション行動科学部を「心理中心の学部」と表現していますけれど、ゼミ生の数からすると、「経営中心の学部」と言えそうですね。

その経営領域の中のゼミ生内訳は、まちづくり(社会学系)>国際経営>国際政治>情報>経営組織(モチベーション論)というような学生数で、最も少ないゼミはわずか2人しかいません。これは経営組織(モチベーション論)のゼミ希望者が2人しかいなかったためで、アンバランスな構成ですが、学生の希望を最大限尊重しての数字です。「数は力」ということではありませんが、この数字は学生の興味・関心を示すひとつの指標になりそうですね。

また、経営といっても内実は経営プロパーというわけではないのは、上記のゼミの名称からみてもわかると思います。いずれこの経営領域は分割されるなど大きく変わらざるを得ないかもしれませんね。そのとき、私のゼミは必ずしも経営領域に残る必要はないと思っている今日この頃。属するなら「社会・文化領域」とかがいいような気がします。いまはないけれどね。

さて、本題。

今年、私の研究室の学生たちはこのようなタイトルで卒業研究を書きました。

 

  • 千住まち歩きプロジェクトー学生と楽しくフレイル予防 千住まち歩きと健康づくりー
  • サードプレイスの機能変容 ―スターバックス店舗の事例をもとに―
  • 下着の選択における自分らしさの研究
  • Tokyo Mirai Brend 2024 プロジェクト報告書
  • コミュニティにおける祭礼の役割~千年新町納涼盆踊りの事例から~
  • 現代社会における若者のカリスマ像ーSNSにおけるインフルエンサーとフォロワーの関係からー
  • 環境問題を展望とした野外活動について
  • 男性の化粧の歴史とコスプレイヤーの化粧における男性らしさの研究
  • 『風の谷のナウシカ』におけるジェンダー・メッセージの解読
  • カフェ「こみゅーん」プロジェクト報告書
  • 全国学力・学習状況調査にみる文化資本と学力の関連

 

プロジェクト報告書と社会学系論文に大きく分かれていますね。

このプロジェクト系を分離して2025年からプロジェクトゼミというゼミを走らせているのですが、本格的な稼働は来年度以降になるでしょう。

来年度以降、私の研究室のゼミでは社会学系を、プロジェクトゼミでは文字通りのプロジェクトを、それぞれ走らせることができるといいなと思っています。

我がゼミの象徴的な商品 Tokyo Mirai Blend 

Tama Coffee Roasterさんに教えを請うて創り販売しています 

先輩から受け継がれた商品に少しづつ手を加えながら

その成果を卒業研究に

伝統はこうして創られるのです 


2025年11月10日月曜日

完売御礼 ゼミ出展「カフェこみゅ~ん」 学祭2025

私たちのゼミでは学祭をプロジェクト学習の一機会として捉えており、地域における企業さまと協働して、商品を開発し、卸値を交渉して仕入れ、販売する実践的な学習の機会としています。

茶匠おくむら園さまと学生が協働して作った「まろや香」というブレンド日本茶が好評でドリンク、おみやげともに完売。

Tama Coffee Roaster さんと協働して作ったTokyo Mirai Blend 2025。ドリンク、ドリップバッグともに完売。

足立の代表的な和菓子屋・喜田家と卒業生が協働して作った、「密どら」「プリンセスマロン」、喜田家の定番商品「東京1010」、完売。

商品展示

いつもながらの難しいミッションでした。
卸値は交渉はするものの、企業さまも自社ブランドを毀損しないように価格を設定してきます。当然のことです。学祭で売れればいいというだけの視点で販売するのではなく、これまでも、そしてこれからも続く関わりを壊さないように、売り方も上品に、商品のブランド、企業様のブランドイメージを壊さないように売る必要があります。学祭だけで通用する駄菓子のようなものと同じには扱えないのが、これらの商品群です。

心をこめて

毎年、細心の注意を払って販売するのですが、学生いわく「うちとは真逆の模擬店」が同じ教室に入ったことにより、売れ行きと場の雰囲気に陰りが生じてしまい、大変苦戦したようです。そうした状況を乗り越えて、2019年の学祭以来の全品完売を成し遂げることができ、学生には大きな自信になったでしょう。1人あたりの純利は渋沢栄一翁を拝むことができるほどのなりました。この利益から、各社へのお礼、慈善団体の寄付を行い、学生たちの学祭は完結するのです。

開催期間中、卒業生たちが続々と応援に入り、ゼミ生のモチベーションを高め続けてくれました。卒業生たちにとっても、「自分が作ったあの商品がある」「あのイベントが続いている」ということの確認ができ、自分の「原点」を知る機会にもなっているのが、私たちのゼミ出展「Cafe Commune」です。

祝完売 偉業達成

ゼミ生の皆さん、お疲れさまでした。
木曜日、華々しく打ち上げましょう。

2025年11月3日月曜日

伊勢屋かま田さんと練切ワークショップを開催しました

本日は大学近郊の商業施設で伊勢屋かま田さんと学生とで練切ワークショップを行いました。

伊勢屋かま田さんは西新井大師のお近くで和菓子屋さんを営んでおり、斬新なデザインの現代和菓子から伝統的な和菓子まで広く製造されています。区内外にファンが多く、整理券は配布開始から10分もしないで受付終了。総勢72人+保護者の方の来場で大活況でした。

伊勢屋かま田さんと学生は新しい商品開発に取り組んでおり、先日、学生がデザインした新商品案をこのイベントで来場者の方にもお披露目し、どれが食べてみたいかシール投票も実施しました。こちらも通りすがりの方にまで投票していただぃ盛り上がりました。

2025年10月30日木曜日

日本茶アワード2025の審査に参加しました

足立区の誇る茶匠おくむら園さまからお誘いいただき、日本茶業界屈指のイベント「日本茶アワード2025」に参加させていただきました。

昔ながらの言葉を使うなら「利き茶」。短いながらも優雅なひとときを過ごしました。

その後は奥村さんも交えて学祭の商談。教員はそのやりとりを眺めているだけ。いやはや立派に交渉できるようになって頼もしいです。

2025年10月23日木曜日

プロジェクトゼミ始動

今年度からモチベーション行動科学部は「プロジェクトゼミ」というPBLに特化したゼミを走らせています。

学生が興味・関心を寄せる事業を自らデザインし、教員の指導を加味して実践するという学びを内容としています。それだけではなく、全員の共通課題として足立区内の事業者と協働して新たな商品を開発するプログラムがあります。本日は、学生がデザインした新商品案を事業者さまにプレゼン、テクニカルなコメントをいただく会合を催しました。

今後、1ヶ月程度を目処にプロトタイプを製作していただき、さらに検討を重ねることになっています。




2025年10月13日月曜日

足立サークルフェアに出展しました


10月11,12日にわたって開催された足立サークルフェアに未来大の誇るTAMA Coffee RoasterさんのTokyo Mirai Blendとおくむら園の銘茶を出展し、完売となりました。


激励しに行ったらみんなこの小さなテントの中にこもって「お茶、コーヒーいかがですか」と声を出していたのですが、なんで外に出て売り込まないのだろう?時間差で彼らの動きを観察してみると、隣の高校生たちのクッキーがホイホイ売れる一方で、自分たちの並べた商品が売れ残るのを見て、さすかにヤヴァいと感じたのでしょう、外に出始めました。ヤドカリじゃないんだから。

でもやればてきる、いや出来た。ミライフェスの良い教訓にしてくださいね。


屋外のテントブースも盛況でした。



2025年9月21日日曜日

沖縄フィールドワークを終えました

2泊3日にわたるモチベーション行動科学部・教員学生有志による沖縄フィールドワークを終えました。

参加してくださった先生方、学生の皆さんに深謝申し上げます。

詳細は参加してくださった先生方との共著による報告書に書く予定ですが、内容は沖縄の自然、歴史、生活と文化、産業をテーマとしています。

モチベーション行動科学部は、行動科学を専門とするにも関わらず、講義や演習で「現場」に入るフィールドワークを学ぶ機会がありません。この現状に一石を投じるべくデザイン、実践したのが今回のフィールドワークでした。

実施してみて、成果はもちろんですが、今後の課題も露わになりました。この経験をもとに科目「フィールドワーク」設置を目指したいと思います。

ハイビスカス🌺と沖縄の空

2025年9月14日日曜日

学会で仙台へ 

およそ6年ぶりの開催となった日本比較文化学会関東支部・東北支部の合同例会が仙台市・戦災復興記念館で開催されました。雨。

開会前に戦災の資料展示を拝見しましたが、米軍がよくもまあ日本中を隈なく無差別爆撃をしたものだと戦争中の狂気を改めて感じ取りました。日本も重慶爆撃をやったり、狂気は決して一方的なものではないことは確かなことです。戦災からここまでの復興を遂げた仙台の人々に敬意を。

仙台駅からまっすぐ伸びる青葉通り、大木に育った並木が杜の都と呼ばれるに相応しい情緒を醸し出していました。


例会は新進気鋭の研究者たちの発表が続きました。また質疑応答も「育てる」という視点に立つものが多く、この学会の優しさを感じました。お金や時間を取るだけ取って、何も育てない、何も得させない、そうした学会や大学を経験してきただけに、この学会のこうした伝統は守っていきたいと思っています。

今回は懇親会には出席できず、フィールドワーク先の大阪へ移動。滞在わずか7時間の仙台行でしたが、また来ます。

2025年9月4日木曜日

カンボジア行

カンボジアに行ってきました。

以前、カンボジアを訪れたのは大学院修士課程在学中でしたが、数十年の歳月を経て訪れたカンボジアの発展に目を見張りました。

特にアンコールワットをはじめとする遺跡群はとても懐かしく、同時に、現在、ヒンドゥー教の影響の色濃い密教を考察の対象にしている理由の起点の1つであることを感じ取ることができたり、密教を学んだ結果、アンコールワットの遺跡に対する解釈の深化や新たな発見があったりと実りの多い旅となりました。

旅行中に出会ったカンボジアの人びとの笑顔に癒やされました。もちろんバイヨンの微笑みにも。「微笑みの国」はタイの代名詞のように言われますが、その源流はクメール王朝とその末裔であるカンボジアの人びとにあることを確信する旅でした。

ソビャクさん、チョーダさん、現代カンボジア史理解の深化とアンコールワット再解釈に役立つガイディングをありがとうございました。いずれ「復習」しに参ります。


アンコールワットは立体曼荼羅である 

往事、「建築馬鹿」だった私は、研究室の性格でもありましたが、プノンペン市内には目もくれずにシェムリアップを目指しました。しかし、現地を理解するための方法としてそれはやはり不十分で、3次元的な比較考察の方法をやはり踏むべきであったと痛感した旅でもありました。地理的、歴史的、制度的な比較考察はフィールドワークの基層をなすものとして非常に重要な作業であり、特にこの国で起きたイデオロギーによる自国民虐殺の歴史は欠落させてはいけないことのように思います。私はその知識を本多勝一氏の『検証カンボジア大虐殺』で得ました。若き日に繰り返し読んだ書の一冊です。

あまりにも克明なこの書はツールスレン(S21)やキリングフィールドについて、その地へ行かずともその地へ行って感得しうる感情を醸成してくれます。行く前に、あるいは行った後、どちらでもかまいませんが「予習」「復習」に資するエスノグラフィのお手本のような書です。今では古本でしか入手できないのが大変残念です。