2017年8月11日金曜日

澄明な空間

沖縄の固有信仰の空間を博士論文のテーマとして選んだからというわけではないのですが、宗教的な空間が好きです。門前町の生まれですし、もともと好きだったのでしょうね。

それは宗教が好きというとりも、人々が長年にわたって大切にしてきた空間のもつ清澄な気が好きだからなのだと思います。とんでもない宗教とか偽善者の集う宗教もありますけれどね。長年その地に根を張っている寺社は特に、それを司る人間がどうであれ、場として貴重な空間だと思うのです。

お参りした神社は約1900年前に創建されたと伝えられ、徳川綱吉公の頃に現在の地に遷座しておよそ300年。いったいどれだけの人々がこの地を訪れて大地を踏み固めていったのだろうと思うと気が遠くなるような気がします。

東京ではまわりのビルに負けじとアクロポリス化する神社も多いのですが、こうして建物がしっかり地面についている方が、大地の鎮めとなり、気が澄んでいるような。

良きことが2つありました。