「教え子」という言い方もありますが、あまり好きな言葉ではありません。親友であり、尊敬する人でありましたが、久しい時を経てやはり彼は傑物に育っていました。
外資系企業で働く彼は、その国、その企業における多文化対応について僕のヒアリング調査に応じてくれたのですが、彼の観察眼に圧倒されながら、予備的な調査を終えることができました。その観察眼をもって眺められている僕はどのように彼の目に映っているのだろうというおそれを感じつつ。
僕は彼がニューヨークに単身渡るときに自分ができる範囲内での便宜を図り、杓子定規な対応でその自由を制することはなかったのですが、彼がその旅で得た友人と今なお交流を保っていることをその経緯とともに聞き、若い世代の前向きな気持ちはできるだけ掬うものだということを改めて思い至った次第です。
稚気、愛すべし。
ローカルなカフェ、ヒンドゥー教寺院、美味しい現地料理の店、マーケット、スタバ、共に過ごした時間と空間は生涯忘れ得ぬ記憶になるでしょう。
この調査、まだまだ続きますので、彼との濃い交流が地層のように蓄積されていくことは疑いありません。楽しみです。
現地の言葉を自在に操る彼に注文を任せながら