2019年7月21日日曜日

参議院議員通常選挙について

選挙に行ってきました。
学生諸君、そしてブログをご覧になっている皆さん、選挙行きました?

投票所のスタッフそんなに必要ですか?

すでに速報が始まっていますが、選挙区で投票した候補者が当確になり、嬉しい限りです。死票になるのは避けたいものですね。

全国区でも投票した政党が順調に票を伸ばしていて、野党全体の票がどこまで伸びるかを楽しみにしています。

R.ダールのポリアーキーを下敷きにして述べましょう。

僕は、「公的異議申し立て」すなわち現在の権力者に対して「やめろ」とヤジを飛ばすことができ、現与党に対して「下野しろ」ということが自由に表現できるような、結果として、政権交代ができる日本社会であって欲しいと願っています。

そうでない社会は、自由かつ民主的な体制とはいえないと思っているからです。
お風呂、濁ってきたら排水して、水を入れ替えますよね。それと同じように権力を担当する方たちを定期的に入れ替えた方がいいと思っています。濁りますから。

ダールは、普通選挙制が保障されながらも、公的異議申し立てのできない体制を「包括的抑圧体制」と呼びましたが、これは全体主義国家においてよく見られるものです。僕は自分が愛するこの国や社会をそのようにしたくないですね。

今回の選挙運動中、演説する首相にヤジを飛ばした方に対し、警察官が取り囲むなどの対応が見られたことを報道で知りました。野党政治家の演説中にヤジを飛ばす方には何もしないのに?

全体の奉仕者である警察官を、首相が自らの私兵のように用いることが許されるはずはありません。

現場にいて命令を受けて力を振るった警察官の方も葛藤があったでしょう。市民に対して実力を行使した警察官に目が行きがちですが、僕たちはそれを誰が命じたのかを問題としなければならないでしょう。誰だよ?

昨日、秋葉原では首相に対する批判の声が多かったと聞いています。警察官が抑えようにも抑えることができないほどの人が集まったとも。数人なら警察官も取り囲むことができるでしょう。でも数百人、数千人なら、逆に囲まれてしまいますよ。すべて伝聞であり、自分の目で見ていないので、これ以上の表現は控えますが、集結した民衆は恐ろしいものです。

幕末の英雄、西郷隆盛(南洲)は「衆の力を侮ってはいけない」旨のことを繰り返し述べていたそうですね。権力の座にある方に噛みしめて欲しい言葉です。