同じ教科の先輩であり、教職課程センターを束ねる辣腕のマネージャーでした。非常勤講師の時代にはコマを増やすよう努めていただき、どれほど教歴の蓄積と家計の助けになったか知れません。前任校から現本務校へ移ったときには満面の笑みをたたえて「本当によかった」と声をかけていただいたことも想い出されます。
キャンパスのあちこちにその方の面影があり、講義教室から講師室までの道のりは涙なしには歩けませんでした。
講師室に戻ってもソファで新聞を読み世相を語っていたお姿が目に浮かびます。
もう一度、ゆったりとキャンパスを歩く先生にお目にかかりたい。先生は今、高いところから地表を見渡して、大好きな地理をどなたかに語っていらっしゃるのだろうか。
先生、ご冥福を心からお祈り申し上げます。
静かで力強い巨樹を思わせる先生でした