2021年12月18日土曜日

4年生が卒業研究を提出し終えました

慌ただしい師走でしたが、4年生の卒業研究指導を終えることができました。いずれも地域コミュニティの皆さんとの協働なしには作成することのできなかった成果物です。

以下、題目一覧です。

「喜田家との協働による商品開発プロジェクト報告書」

「密ドラの報告書」

この2つはこの春に多数のメディアに取り上げられた「密ドラ」を創った2人によるプロジェクト報告書です。

「ハザードマップの有効性」

この論文を書いた学生は来年の春から公務員になります。「公共キャリア研究室」の名に恥じない成果を出してくれました。

「町屋プロジェクト報告書ー勉強カフェ計画ー」

「喜田屋町屋店2・3階の有効利用に関するプロジェクト報告書」

この2つは上記の「密ドラ」と深く関わるのですが、喜田家町屋店の2階を使ってどのような地域活動の拠点にするべきかの「私論」を含むプロジェクト報告書になります。

「アニメツーリズムによる現状と課題」

「鐘ヶ淵平和通り商店街まちづくり」プロジェクト報告」

この2つは鐘ヶ淵駅前商店街・平和会との協働の成果をまとめたものです。平和会は漫画「キャプテン」を使ったアニメ・ツーリズムでのまちおこしを狙っていますが、学生の胸には「時代に合わない」と映ったようです。若い世代ならではの「キャプテン」以外の選択肢を示したのですが、商店街の皆さんには受け入れられなかったという無念さがにじみ出ています。

「古民家をつなぐあだちの魅力発信事業プロジェクト報告書-高齢者に対するまち歩きのコース提案-」

このプロジェクト報告書は、足立区から助成金を付与されたプロジェクトで、3年生もプロジェクトに関わっていることから、世代をつなぐ調査・研究となります。高齢者へのまちあるき提案ということで、コースを車椅子を使って回ってみるなど、徹底してフィールドにこだわった力作です。字数はおよそ4万字!修士論文レベルです。


さて、これらの論文及び報告書は、ともに汗を流した地域主体の皆さまのもとにお届けして、企業経営や今後の協働の糧にしていただいています

卒業研究も大学の塀の中に囲うものではなく、今一度、地域に出て行って活躍してもらう、そんなサイクルが我が研究室では出来上がりつつあります。

ゼミ室にて追い込みをかけるゼミ生たち

2021年12月1日水曜日

新しいプリンセス・マロン 3年生が新味調整とパッケージ製作で協働

春先の「密ドラ」に続き、足立の銘菓をつくる老舗・喜田家さんとの協働が続きます。

密ドラを創った世代の1コ下のゼミ生(現3年生)の快挙です。

もともとプリンセス・マロンという洋菓子が喜田家さんにあったものです。これが社長自身が「美味しくない」というほど不評で、その割にはパッケージが非常に凝っていて本の形をした箱にお菓子が詰め込まれているのです。でも、社長の発案でこの箱になったのだとか・・・

肝心のお菓子を食べてみると、ぼそぼそして食べているうちに形が崩れる上に、「栗を入れています!」といわなければわからないほど「マロン」にはほど遠い・・・

最初のミーティングで、箱を活かす(本の「帯」を付けてイメージを刷新する)、味は調査をかけて新しい方向性を打ち出すということで、調査結果から<しっとり>として<剥いた栗を上に乗せる>ことになりました。

11月から発売。12月からクリスマスシーズンに向けて「帯」を巻いての発売となりました。


皆さま、ご贔屓にどうぞ@喜田家 町屋店


2021年11月10日水曜日

『解いて覚える 教員採用試験 教職教養 実戦問題集 ’23年版 』が出版されました

 監修者、執筆者として携わった教員採用試験・教職教養問題集『解いて覚える 教員採用試験 教職教養 実戦問題集 ’23年版 (2023年版) 』が発売されました。

今年2冊目の執筆・監修となりました。『これだけ覚える教職教養』の姉妹版(兄弟番)問題集です。

地域コミュニティにおける「教育」の力は学校だけではないのですが、主要なアクターとして学校があることも厳然たる事実。そこに入っていく教員の皆さんには地域活動の実践者としての自覚を持っていただき、協働・共創に参加していただきたいと熱望しております。

この本で学ばれた教職志望の方といつか協働・共創のパートナーとなる日を夢見ています。



初版です




2021年10月9日土曜日

日本国際教育学会大会での報告を終えました

今回は、指定課題である「民族のアイデンティティ」に関する報告で、あわせて司会も務めることから慌ただしい報告になりました。

まあいつも通り、テーマは琉球・沖縄なのですが、この課題研究のまとめとして見えてきたのは、少数民族に対する民族教育の内容を決定する主体は誰であるべきか、ということです。

1つは、民族教育を受ける民族が教育内容の決定に携わっているのか。特にその民族が少数民族である場合、マジョリティである民族が設定した枠組のなかで教育を行わなければならないとしたら、それは「アリバイとしての民族教育」にしかならないのではないかということ。

2つめは、民族教育を受ける子どもはその意見表明権(子どもの権利条約)を行使して、教育内容の決定(すなわち、子どもの学びたいことの表明と反映)に関与しているのか。

私は、民族教育はその社会で上層階層へ昇っていける文化資本たり得るのか、という問題提起をさせていただきました。

民族教育における伝統文化の継承に注力しても、それが生涯にわたってその社会で生き抜くことのできる力にならなければ、キャリア形成上、重大な障害になるとみなさざるを得なくなります。

とても難しい課題ですね。

一緒に登壇させていただいた先生方、刺激的なご発表内容に感服いたしました。ありがとうございました。大会運営に関わっている先生方、円滑な大会運営に敬意を表します。大変お世話になり、ありがとうございました。


研究フィールドは違いますが
とても勉強になりました


2021年10月8日金曜日

地震被災、研究室は無事

昨夜の地震で足立区は震度5の揺れを記録しましたが、森下研究室は無事です。メール、SNS、お電話などでのお見舞いに心から感謝申し上げます。 

災害大国であることを改めて思い知らされる地震でした。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

学生たちも遅延・運休で混乱する鉄道を乗り継ぎ「遅延証明書」を握りしめての通学。こんな時にこそリモート講義という選択肢が必要ですよね。これまでの蓄積があるのですから。


町並みは穏やかですが…

2021年9月21日火曜日

【学会発表】沖縄本島における梵字碑の分布と固有信仰との関わりについて

日本比較文化学会で、沖縄における梵字碑と固有信仰とについて発表して参りました。

当日は他用もあって慌ただしいなかでの学会であり、いろいろな方にご迷惑をおかけしながら支えられての発表となりました。先輩教員の皆さまに心から感謝申し上げます。

梵字碑は日本各地にあるものなのですが、沖縄にある梵字は格別です。

なぜか。

沖縄は日本本土とはまったく異なった仏教受容をしているからです。

仏教伝来といえば、日本史では538年というのが通説だったかと思います。

琉球史では、仏教伝来は13世紀後半です。、禅鑑という名の僧侶(禅宗)が咸淳(「かんじゅん」と読みます)年間に那覇に漂着して…というのが通説です。

その歴史が全然違うんですね。13世紀後半といったら本土では鎌倉時代が始まっており、いわゆる「鎌倉仏教」が興ってきます。

当初は琉球王家が保護して上層の人びとに広まっていき、一般民衆にはほどよくしか広がらなかったようです、観音信仰や弁財天信仰などの拡がりもあったようですが、仏教の教理まで理解が進んでいたかどうかは不明です。「極楽浄土」という概念も。

そうした仏教受容をした琉球・沖縄に近世期以前の梵字碑がある。いまでも礼拝の対象になっている梵字碑も。この事実に着目しました。

この発表は端緒に過ぎません。深めていこうと思います。

私は主に足立区のまちづくりに従事していますが、こうしたコミュニティの原点を探る研究もしています。それは今の自分の原点を探る旅でもあります。




2021年9月4日土曜日

『これだけ覚える教職教養'23』が発刊されました

監修者・分担執筆者として名を連ねている書籍が発刊されました。

いつもながらコンパクトにまとまっていて(まとまりすぎているかな)、勉強しやすいと思います。教職を目指す学生さんだけでなく、公務員試験・教育学などにも使えると思います。

私は、地域活動と教育との関わりに関心を抱いていますが、何かのとっかかりとして教育学を眺めてみたい方、あるいは手軽に教育学が扱う射程をざっくり眺めたいという教育学初学者の方にも。




この1冊だけじゃ終わらない、そんな夏 2021


2021年9月3日金曜日

Stay Home から Stay Community へ

ワクチン副反応からヨボヨボと立ち上がっております。

ここ最近のいくつかの出来事をまばらにご報告していこうと思います。備忘のためでもあります。結構いろいろなことがありました。

学生がまた喜田屋さんにお世話になります。具体的なことはまだ書けませんが(ホントに未定)、学生が喜田屋さん本社にヒアリングに行って参りました。その予備調査となるアンケートも実施したりして、いろいろなことが進んでいます。

喜田屋さんには学生を育てていただく環境を長期間にわたってつくっていただいておりますが、なぜ長続きするのか。それは「また喜田屋さんのお店に行きたい」「社長に会いたい」という学生が何世代にもわたって続くように、学生を引きつける魅力をお持ちだからだと思うのです。

もちろん喜田屋さんばかりではなく、これまでも学生を魅了し続けた地域の皆さんがいらっしゃって、私たちは、地域に学び、地域を創ることを学んできました。その数たるや!

こうした学生の思いの根底にあるのは学生が「自分たちは使われるだけの存在ではない」ということのように思います。そして、「人と人とをつなぐこと」をかけがえないこととして尊重するNPO、区役所(シティプロモーション課)の皆さんの強いバックアップがあればこそ。

いま、コロナ渦によってさまざまな地域活動が停滞しています。

感染リスクを考慮しなければならないことは当然。とはいえ、友達に会いたい、一緒に活動したい、大学生としてキャンパスライフを送りたいという、学生の願い。お祭りやイベントを開きたい、地域が寂れていくのをみていられない、そのような地域の皆さんの思い。これらにどう答え、どのようにつないでデザインしていくのか。

私は、信頼可能なコミュニティの創造と拡大によって、Stay Home からStay Communityへの流れをつくり、人の活動の幅を拡げていくことを考えています。今後のコロナウイルスの感染状況を見すえながら、しぶとくやっていく。研究室の方針としてそんな旗を掲げていこうと思います。

はじめての「交渉」


2021年8月30日月曜日

COVID-19 モデルナ製ワクチンの副反応について

モデルナ製ワクチンについて、異物混入が世間を騒がせていますが、私が接種したものとはロット番号.が異なるようです。安心……していませんよ、この政府のことだから何か隠しているに違いない、という疑心暗鬼、いったいいつからつきまとうことになったのでしょうね。

噂には聞いていましたが副反応とやらはこれまで経験したことがないものでした。

(当初)摂取部の痛みから腕の重み→(やがて)持ち上げられないほどの痛み

(当初)ほのかな発汗→(やがて)仕事ができないほどの発熱・頭痛

発熱や頭痛の鋭さは、これまで生きてきて初めてのもので、さすがに不安になりました。自律神経の失調は一週間ほど続き、今もなお変調が続いています。


事実を認識し、解明するという基本的なことを公権力にお願いしたいところです。この政府でよいのか、あるいはなぜ政府があるのか、根本的な問いかけがなされつつある昨今です。

「そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する(日本国憲法前文)」

いま享受しているのは「福利」なのか。


異物が混入していたとされるワクチンを接種した方が亡くなっています。どうか事実の究明をお願いいたします。


たすけて アンパンマン




2021年8月9日月曜日

卒業研究の中間発表を終えました

本日、モチベーション行動科学部経営領域3ゼミ合同・卒業研究中間発表会を無事に終えることができました。もちろんwebで。

本学部は経営、教育、心理・コミュニケーションの3領域を学ぶことができる学際色ゆたかな学部ですが、経営領域はこの中で最もアクティブな領域なので、とても面白かったです。

また、同日、オープン・キャンパスがあり、その模擬授業を担当させていただきましたが、高校生たちに大学での学びのおもしろさは伝わったでしょうか。

オープン・キャンパスの運営に携わる学生のなかに研究室の学生がいたので、現在関わっている調査とプロジェクトについて話してもらいました。私が話すよりも同世代の目線の方が説得力があるような気がします。来場者の皆さん、入学したら北千住・足立区を舞台として遊び回り・学び回りましょう。

模擬講義で紹介したR.パークの言葉の通り、「都市は実験室」なのです。

こんなタイトルでお話ししました 長崎の日に


2021年6月23日水曜日

沖縄 慰霊の日に 6.23

6月23日は琉球・沖縄にとって1年で最も大切な日といっても言い過ぎではないでしょう。私はヤマトンチューですが、調査・研究で沖縄にお世話になってはや幾歳月。6.23に祈りを捧げない年はありません。

学会発表の準備を過ごしながら(もちろん、テーマは沖縄に関わること)静かに過ごす6.23でしたが、固有信仰というテーマを軸にしながら少しずつ考察したいことを拡げていっています。それは私の世界観が変化したせいでもあります。祈り方も変わりました。

学術的なアプローチでは解き明かし得ない何ものかに触れてしまったせいかもしれませんが、錆び付いていたアンテナが復活し、感覚が研ぎ澄まされていく日々を送っています。コロナ渦は精神世界へのフィールドワークへと私を導いたようです。その過程でかけがえのない師に出逢うことができ、その下で研鑽を積んでいます。同じ道を先行く方に糸満の方がいらっしゃることも何かを暗示しているのでしょう。

6.23から数日前、歴史に長く残るであろうミッションについて打診がありました。数十年前に始まった琉球・沖縄の何ものかを探る旅は、ゴールと思ったものが通過点に過ぎないことがわかり、これからもまた続きそうです。

研究室に沖縄本島の大きな地図が張ってあるのですが、ゼミ生がそれに多いに関心を寄せていました。ゼミ旅行は沖縄かな。気軽にポーンと飛行機に乗ることのできる日が帰ってくることを夢見つつ。

蓮華の汚泥に染せざるが如し


2021年6月17日木曜日

区内の名刹 西新井大師に参詣してきました

関東地方は梅雨入りしたようですね。今朝方もわけのわからぬ大雨をゼミ前の研究室から眺めていました。

さて、最近のことなのですが、足立区屈指の史跡と述べても過言ではない西新井大師へお参りに行ってきました。1000年以上も昔に弘法大師がこの地を訪れ、井戸を掘ったことが地名の由来になっていることが奇跡のように感じられます。お寺の本堂の西側にしい戸を掘ったから西新井。となりに東新井があるわけはないことがわかります。地名は大切ですね。

ここの伸びやかな境内が好きで、また近くに学生がお世話になっている商店街があるものですから、近くに来るとつい足を伸ばしてお参りしたくなります。本堂に飾られている花々を見て気づかされました。お大師様の御誕生会(6月15日)の季節なのだと。大師のご縁日は21日ということで覚えているのですが、御誕生会は迂闊でした。

いつかこのお寺と大学を結びつけて何かの協働ができたらとの思いと祈りを捧げつつ。

御誕生会を迎えるのに飾られた花々@西新井大師

2021年5月22日土曜日

笑顔の強制

ゼミ生と一緒に大学の学外向け広報サイトに掲載されました。

写真撮影の折によく「笑って」「歯を見せて」と言われるのですが、大変苦手です。人をムリヤリ笑顔にさせることはやめましょう(真顔)

笑いたいときには自然に笑います。A.シュワルツネッガーが演じるターミネーターが「笑顔」を学習するシーンが名作「ターミネーター2」にありますが、あのようなぎこちない笑顔を待望されてもね。

もとい。

学生との実際の対談ではもっと専門的な内容を話していたのですが、難しい内容はキャッチーではないのでしょう。

<参考>https://www.tokyomirai.ac.jp/crewmag/Vol01.html

この廊下は『3年B組 金八先生』の撮影でも使われました



2021年5月17日月曜日

コミュニティにおける祈りの空間について

あらためてのお話なのですが、私の専門の話です。

今年3月、卒業を間近に控えた卒業生から「今さらなんですけど、先生の専門って何ですか。空間分析とかまちづくりとかそれはそれでわかるんですけど、なんとなくピンと来なくて」と尋ねられました。

まあ、そりゃそうだよなと思いました。自分でも何をやっているのかわからなくなるほど風呂敷を拡げていますから、それに包まれた学生にとってみれば「この風呂敷は何?」と感じざるを得ないかもしれません。

整理整頓が必要かもです。

まあ、そのときに話を戻しますね。そのときに私は自分で自分に確かめるようにこう話しました。「まちというか人間の集団における祈りの空間かな」と。

門前町に生まれたせいかもしれませんし、また自分の名前が仏縁によるからかもしれません。さまざまな経緯から私は宗教や祭(祭祀)に関心を抱くようになりました。一方で、小学校3年生以来の愛読書が『ジャンルジャポニカ万有百科事典 11 政治・経済』というちょっと変わった性向がある子どもであり、その子どもが長じて、紆余曲折を経てその変わった性向をこじらせ、「専門」としているのかもしれません。

博士論文も沖縄における祭祀の空間をテーマにしましたから、おそらくそこが最も探求したい一点なのでありましょう。

いま、私の関心は、沖縄における固有信仰による祈りの空間の分析だけでなく、そこに存在する梵字碑を契機に密教(特に真言密教、その延長線上にある修験)の祈り(加持・祈祷)へと拡大しています。もちろん年齢が年齢ですからライフワークになるでしょう。

私が属するモチベーション行動科学部は人間の行動を科学することを背骨にしていますが、私の研究対象は明確に「祈り」という太古より人類が有している行動へ向かっています。私的な祈りはもちろん、私的な祈りの集積が社会的性格をも規定し、また政治を突き動かすエネルギーにもなることを考えると、まちづくりのハード面だけでなく運営(マネジメント)などのソフト面にも影響を及ぼすことは必定であり、そうした点にも光をあてていきたいものです。

そのような自分にとっての基礎研究を継続しながらも現代的な課題や大学・行政から課せられたミッションをも果たしていくことはもちろんですが。

地域主体の皆さんと学生との商品開発や地域活性化に積極的に関与しながら、ふと自分自身を見つめるために祈りの空間へ身を置き、自らの根源的欲求を確かめています。

そしていつか、このコミュニティにおける祈りの空間とさまざまな地域主体とをつなげてより強靱なコミュニティとなるように汗をかきたいと思っています。

ちなみに、足立区は真言宗のお寺が多いのですが、とくに豊山(ぶざん)派のお寺が多いです。このことは「東の高野山」とも呼ばれる西新井大師(真言宗豊山派)があることと無縁ではないでしょう。

奥の院にて
見えるでしょうか、一筋の御涙を

2021年4月10日土曜日

テレビで紹介されました>密ドラ

 本研究室の学生と足立区を代表する和菓子屋である喜田屋さんが開発した新しいどら焼き「密ドラ」がテレビ(2021年4月8日・テレビ朝日「スーパーJチャンネル」)でも紹介されました。

足立区内でつくられています

学生の発案を受け入れていただいた田口社長

パッケージデザインはデザインを仕事にしたい学生が手がけました

この「密」の字も上記の学生のもの

蜂蜜をかけるのも学生のアイディア
味がより「密」(濃厚)になります

ほんとうに美味しい(粒あんバター)

向かって左が小野君 右が小嶌君(デザイン担当)
取材の後に就活が控えていたのでスーツ姿です
研究室内の町屋プロジェクトチームです

医療従事者を「食べて応援」できるしくみを作りました




2021年4月3日土曜日

『ザ・ベスト・プラス社会科学』販売終了しました

長らくご愛顧いただいた『ザ・ベスト・プラス社会科学』はご好評のうちに販売を終了いたしました。

出版社から連絡はなく、大学から知らせていただいて知るに及び、週末を待って慌ててキーボードに向かっております。


たまちゃん、ネクタイを外して引っ越そうね


簡略で申し訳ありませんが、読者の皆さまにこのブログにて、長きに渡るご愛読に対する御礼を申し上げます。

あわせて、本書のこれからについてもご報告させていただきます。

本書は、書名も装いも新たに、他社から来年度出版される予定でおりますので、しばらくのご猶予をいただければ幸甚に存じます。他社からの出版になるので監修者も付けなくて済みそうです。また、自由にのびのびと書ける環境が整っているので、起筆が楽しみです。

執筆がんばります。

密ドラ 4月6日発売です

何回かに渡ってご紹介してきた産官学協働の証が商品化され、4月6日(火)に足立区を代表する和菓子店・喜田屋で発売されます。

開発コードネームとして「密ドラ」と呼んでいたのですが、そのまま商品名になってしまいました。

どら焼きの生地に蜂蜜を織り込み、バターでコクをだした「密」などら焼きです。白あんバター、粒あんバターの2つの味で、喜田屋全店で売り出されます。

経緯はマスメディアの報道にあるとおりですが、足立区政の根っこである「協働・協創」を形にしたものです。協働・協創は地方自治の本旨である団体自治と住民自治とを橋渡しするものであり、私は直接民主制と同じ思想的基盤を持つものとして捉えています。

どんなに中央政府がアレであろうとも、国家に先立つ「地域」「コミュニティ」がしっかりしていれば私たちは幸福でいられる、はず、との信念のもと、今日もメール、メッセージ、足をつかって飛び回るのでした。

モチベーション行動科学部は地域のモチベーションを上げることを学ぶ学部でもあります。


東京新聞(2021/04/03)に掲載されました



2021年3月22日月曜日

コロナ渦でも進むコミュニティとのコラボレーション

これがコラボの未来形。

東京未来大学モチベーション行動科学部の学びは、特に経営領域において、コミュニティが直面している課題に机上の学びを活用し、協働・協創のなかで課題解決を目指す、そんな特徴があります。このブログでもたびたびご紹介してきたとおりです。

いま、コロナ渦のなかで進行している1つのプロジェクトがあります。昨春の緊急事態宣言で頓挫したかに見えましたが、関係構築を進め、細い糸をあざないあざないして太くしながら進めてきました。それがようやくたわわな果実になりそうです。

商店街などにあって人びとの生活に欠かせぬ存在でありながら経営の逼迫を余儀なくされている商店や企業は少なくないはず。そして、新型コロナウイルスとの戦いの最前線にいる医療関係の皆さん。そんな皆さんを応援したい。

区内有数の菓子店・喜田屋と東京未来大学モチベーション行動科学部が手に手を携えて、コラボ商品を世に出します。4月上旬発売予定で、いま、急ピッチで試食を繰り返し、パッケージデザインを練っています。ご期待ください。

公務員をはじめとする公共キャリア志望者の皆さん、東京未来大学は足立区と協働するプロジェクトを多く抱えています。足立区の価値を高めようと懸命に働く足立区職員の皆さんの姿をまじかに見、一緒に汗を流すことができる希有な大学です。一緒に身近なコミュニティを、大きくは日本や世界を変えるコラボに参加してみませんか?


作戦会議♪


2021年3月21日日曜日

卒業式を迎えて 2021.3.18

天気に恵まれて卒業式の日を迎えることができました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ゼミ生諸君、後輩が使えるプレゼントを研究室に残してくれてありがとうございます。大切に使わせていただきます。

明日から現4年生たちがもう大学にこないし、いなくなってしまうという現実がなんとなくピンとこなくて。この学年の学生とは、力の限り動き回った感が強く、足立区はもとより、群馬県も、タイやマレーシアやシンガポールも、一緒に駆け回ってきました。思い入れがひときわ深い世代です。

コロナ渦での卒業式は手短に終了しましたが、コロナ渦でもこれくらいのコンパクトさがいいのではないかと個人的には思います。

自分の学生時代を振り返って思うのは、お世話になった先生方には卒業式の前後に個人的に挨拶に行ったし、友達ともその前後で十分に楽しんだなあということです。卒業式は思い出深き校歌をエンブの指揮で皆と肩を組んで歌いたかったから行ったように思います。

緊急事態宣言が解除されるとのことですが、これを機にせっかく進んだリモート化をはじめとする合理化が後退しないかを案じつつ。


地域連携活動の「戦友」たち


2021年2月12日金曜日

教員ブログを投稿しました ようこそモチベーション行動科学部へ

本務校では学部の専任教員が輪番でブログを綴っているのですが、2月は私の番で「アニメツーリズム」について書いてみました。お時間があるときにのぞいてみてくださいませませ。

https://blog.tokyomirai.ac.jp/m/

多才な教員が筆を振るっておりますので、他の教員のエントリーの方が面白いと思いますよ!

その他、成績の〆やら研修用のスタジオ収録やらで走り回る日でした。



モチベーションの低下はキャリアデザインのミスでもあります


2021年1月31日日曜日

卒業研究、全員提出できました

先日、ゼミ生が卒業研究を全員提出することができました。

それぞれの題目は以前このブログでも紹介させていただきましたが、もう少し。

卒業研究はプロジェクト報告書と卒業論文に大別することができます。

報告書については、地域イベントの1つ「あだち紙ものフェスティバル」と商品開発「ほめじょーず」に関する報告書が提出されました。

①「地域連携『あだち紙ものラボ プロジェクト』報告」

②「地域連携・協創による商品開発『ほめじょーず』プロジェクト報告書」

前者は足立区内の印刷・出版業者のCSR事業「紙ものラボ」に参加してイベント「足立紙ものフェスティバル」プロジェクトを協働して遂行した学生による報告書です。

後者は、東急ハンズでも販売されるようになったカードゲーム「ほめじょーず」を(株)しまや出版と協働した学生による報告書です。

地域、コミュニティ、組織にどっぷりつかって参与観察を実施し、それを分析の対象とする研究室の趣旨をよく理解して実践した成果物に仕上がりました。報告書なので、分析よりも「分厚い記述」に主眼を置いています。

卒業論文は、さらにコミュニティ系とデザイン系に大別されます。

コミュニティ系としては

③「地域イベントを告知する媒体と集客効果に関する一考察」

この論文はブログでもたびたび紹介させていただいた足立区・関三商店街をテーマとしており、プロジェクトに没入して得た観察とインフォーマントをもとにしています。コロナ渦でなかなか深掘りできずに苦労していましたが、きっちりカタチにできたのがよかったですね。①②もそうですが、プロジェクト参加者は手早く卒業研究をまとめることができますね。

④「商店街での信用金庫の役割〜北千住駅前・旭町商店街におけるCSRをもとに〜」

この論文では、大学及び研究室が大変お世話になっている足立成和信用金庫旭町支店のCSRについて、北千住駅東口に伸びる旭町商店街を調査対象地に選定し、その効果を明らかにしたものです。足立成和信用金庫の皆さま、旭町商店街の皆さまのお人柄と熱意によってこの論文は仕上げられたと述べても過言ではないでしょう。

⑤「都市における公園の遊具の変遷について〜対戦型ゲームプレイヤーのもつ遊びのイメージを基に〜」

この論文は、なぜ遊びは争いの要素を入れるようになったのか、そしてその争いの強度が増しているのか、を研究の背景とするものです。もっと時間を作って多角的な分析ができたらもっと深いところまでたどり着く論文になっていたと思います。惜しいなあ。

⑥「県庁所在地の地域活性化と鉄道インフラとの関わりに関する一考察―前橋駅と高崎駅との比較を通じて―」

高崎市・前橋市、世紀を超えるいがみ合いを描きます。嘘です。県庁所在地でも栄えていない都市ってなぜなんだろうという素朴な問いかけが発端の論文です。交通インフラの集積いかんで〜という結論が見えてしまいそうですが、ところがドッコイ!コロナ渦では決まり切った結論にならないよ、さあどうするの?と今まさにここで起きている危機を考察に入れているのが好印象です。

⑦「横浜市内のオーガニックカフェにおける店構えについて」

デザイン系かと思いきやコミュニティに近接していってしまいました。調査に行くのが遅かったのが残念。でも横浜のオーガニック・カフェ巡りには使える良著です。

デザイン系としては、

⑧「J.D.クランボルツによる『計画的な偶発性』に関するー考察〜若年世代の進路選択を中心に〜」

デザイン系といってもキャリアデザインです。クランボルツ理論は現在の大学生にも当てはまるのか、特にキャリアプランが明確そうに見える集団を対象にしてその人びとの過去のキャリア選択における「偶発性」を探り出し、その偶発性について被験者の意識に迫るインタビューがとてもよいですね。

⑨「住宅エントランス部分におけるインテリアのレイアウトと色彩効果について」

着眼点は素晴らしいのですが、調査法の知識不足で分析が不十分なまま終わってとても残念です。また、調査も遅かった。時間がなかった=時間を作ろうとしなかったことが最後まで響いてしまいましたね。副査の先生から大幅な修正意見が出される可能性が大です。

とまあ辛口の批評もしてはいますが、皆、卒業へと前進しました。あとは、要旨の提出、発表へと進みます。

調査過程でお世話いただいた皆さま、学生がまことにお世話になりました。またお礼を申し述べに伺います。


三密回避のため少人数でしか入室できない状態
研究室でチェックの後に製本作業を終えて
最後のくつろぎになるかな

2021年1月27日水曜日

卒研指導、佳境に

現在、5人が完成。リーチが4人。

今の今までリモート、対面も含めて、指導指導指導。明日も朝から。

「手段の目的化」…目的遂行のためにある手段・方法がいつのまにか「手段・目的」を守らせることが目的になっていること。目的が完成しているにもかかわらず、これを錦の御旗のように振り回されると仕事が増えますな。

『西郷南洲遺訓』を想い出します。いわく「「東湖先生申されしは『小人程才藝有りて用便なれば用ひざればならぬもの也。去りとて長官に居すゑ重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆゑ、決して上には立てられぬものぞ』と也」。「小人」に大きな権力を与えてはいけないと西郷どんは言わっしゃった。至言ですね。

さて、あと4人。9人全員を卒業できる状況へ持っていけたら、地域課題に向き合う時間がようやく取れます。靴の中に入った不快な小石は取り除いて、前へ。

東寺五重塔
建築基準法違反 でも建っている
阪神淡路大震災でも倒壊しなかった国宝・世界遺産
法に反するからって壊せる?

2021年1月20日水曜日

When you wish upon a star...地域マネジメント学会そして卒論指導の日々

昨日、地域マネジメント学会の第4回学術編集委員会を開催しました。

委員会を取りまとめさせていただき、はや1年半くらい?前委員長、副委員長、委員の皆さんに支えられて何とかやっています。実は昨日もポカをやってしまい、前委員長から優しいお諭しをいただいたり(-_-)

コロナ渦で今年度の学術大会は見送りましたが、学会誌は発刊するので、その論文の査読結果の検討が今回の委員会の主要な議題となりました。新会員、なかでもここ数年続けて大学院生の論文が寄稿されているので、次代を担うホープとなる研究者育成という観点からも、論文を書く力を大切に育ててあげたいです。


学会公式サイトから

私はといえば、ここ2年、学会誌に書いていないですね。

あまり堅苦しく考えてもしかたないのですが、査読結果を出す側なので「李下に冠を正さず」ということで。しかし、これがpaperを書かない言い訳になってもいけないので、来年度は実践報告くらいは書こうかなと思い始めています。

paperといえば卒業研究指導が佳境です。クライマックスです。提出まであと1週間余です。

まだ「分析」をやっている学生がいたりしてハラハラしているのですが・・・ちょっと待て、自分はこんなに指導教授に指導してもらったっけ?おそらく2回しか見せていないはず・・・修論、博論いわずもがな。

琉大図書館にて
後輩達、引用せよ!

「それでよく通してもらったよな」の思いがいま自分が指導している学生への「愛」に昇華しているのかもしれないですね。「愛」それは耐え忍ぶもの×9人の卒論生・・・

まあ、分析なども一緒にやってあげたりしています。

「学生が独力でやるべき」の建前もありますが、モンハンと同じ。一緒に狩りに出かける楽しみもありますから。

仮説を立てる、調査結果の中から仮説に見合うデータを取り出してみる、ヒットしたときの高揚感!

それを学生と共有するのは決して悪くない、というよりこの一瞬のために仕事を続けているんじゃないかと思うくらい。昨日も。

遊ぶゼミ生 before COVID-19

コロナ渦にあって、大学教育も対面、リモート、あるいはそのハイブリッド化が進行していますが、デジタル・ネイティブといっていい彼らも最後は研究室での対面指導を望みます。人と人とが会うことが貴重な機会であることを、またリモートで済むのに面会を強いられるのはほとんど暴力であることを、それぞれコロナ渦で実感しております。

来年は学会の学術大会もゼミや卒研指導も対面でしたいなあと、星に願いを。


<2020卒業研究テーマ一覧>

「商店街での信用金庫の役割 〜北千住駅前・旭町商店街におけるCSRをもとに〜」

「J.D.クランボルツによる「計画的な偶発性」に関するー考察 〜若年世代の進路選択を中心に〜」

「地域連携『あだち紙ものラボ プロジェクト』報告」

「地域連携・協創による商品開発『ほめじょーず』プロジェクト報告書」

「住宅エントランス部分におけるインテリアのレイアウトと色彩効果について」

「県庁所在地の地域活性化と鉄道インフラとの関わりに関する一考察 ―前橋駅と高崎駅との比較を通じて―」

「横浜市内のオーガニックカフェにおける店構えについて」

「地域イベントを告知する媒体と集客効果に関する一考察」

「都市における公園の遊具の変遷について 〜対戦型ゲームプレイヤーのもつ遊びのイメージを基に〜」

2021年1月16日土曜日

成るか? キャプテン・プロジェクト in 鐘ヶ淵

日本各地で漫画・アニメを使ったまちおこしがおこなわれていますね。本学近くでも、千代田線亀有駅前では、ご存知、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。葛飾区では『キャプテン翼』。その他いろいろ枚挙に暇がありません。アニメツーリズムでの地域活性化、とも言います。

Googleで「聖地」を検索してみると、宗教・祭祀上の聖地よりも、こうした漫画やアニメの舞台となった「聖地」がワンサカ上がってきます。すげぇな。

さて、本学の最寄り駅・東武伊勢崎線(スカイツリーラインだと?)堀切駅のお隣、鐘ヶ淵駅でもアニメツーリズムの動きがあります。というか、その動きに加勢しております。

夕暮れどきの鐘ヶ淵駅 
向こうに東京スカイツリーが見えます

名づけて、「キャプテン・プロジェクト」 

皆さんはご存知でしょうか。野球漫画『キャプテン』を。

『キャプテン』第1巻表紙から

『キャプテン』、調べてみると1970年代を駆け抜けた野球漫画なのですね。作者はちばあきおさん。

もちろん、その舞台は東京下町。

架空の学校ですが、墨谷第二中学校(通称:墨谷二中)の野球部の熱い活動を描いています。最初は谷口という主人公が設定されていたのですが、谷口卒業後は特にだれが主人公というわけでもなく、お互いを気遣い、補い合いながら、野球部員の人間的な成長が描写されています。この『キャプテン』に出てくる商店街は鐘ヶ淵駅前の商店街をモティーフにしているのではないかとも言われているようです。なので、「キャプテン・プロジェクト」なんです。

魔球を投げたり、超人的なテクニックを披露したり、そういう表現はありません。人間が人間として描かれています。

昭和の漫画ですから、その時代にありがちな「根性」「精神論」も随所にまぶされています。実は、そこらへんが今どきの大学生の感性には合わなかったようで、ウチのゼミ生からは「『キャプテン』をまちおこしに使うのは無理では?」との直言も。

僕が講義履修者を対象として調査をしたり、ゼミ生が本学学生を対象として後半に調査したりしましたが、若い世代の『キャプテン』認知度は低く、ゼミの学生らは『キャプテン』以外の地域活性化案をまとめながら、「キャプテン・プロジェクト」を並行して進めている案配です。

さて、僕の思いは。

やはり『キャプテン』を地域活性化の主たるテーマとした方がいいかな。ただし、『キャプテン』で集まってくれるのは中高年の皆さんだと思うので、若い世代への認知を高めていかなければならない、という線を追いかけてみようかと。

『キャプテン』を一読していただければわかると思うのですが、チームワークって何だろう、組織と個人との関係は?、絆って何だろう?・・・こんなことを考えさせられます。キャリア教育に使えるし、国が大好きな道徳教育にも適した漫画なので、

どうですか墨田区の皆さん、小中学校の道徳教育のオリジナル教材として『キャプテン』を使ってみては?

僕自身はキャプテンのストーリーを使いながらキャリア教育ができるんじゃないかと見込んでいます。ワークショップの実施も地平線の向こうに見えています。



商店街会長から説明を受ける学生@鐘ヶ淵駅前

昨年末、冷たい風が吹きながらも暖かみのある陽光のなか、商店街の皆さんとともに学生らは商店街全体のフィールドワークに赴きました。それをもとにwebでちょこちょこMTGをしながら考えを巡らしているようです。来年度は生まれも育ちも墨田区というホープが我が研究室に入ってきます。代替わりのダイナミズムのなかでこのプロジェクトが地域の皆さんの笑顔と学生の成長につながるよう微力を尽くしたいと思います。

森下研究室はまちづくり・公共経営の理論と実践を学べる研究室です。

また、東京未来大学は創立から間もない若い大学ですが、多くの協働案件を抱え、東京下町がそのまま講義の場あるいは研究室になっている大学です。

緊急事態宣言のなか、巣籠もりしながらできることを考え、話し合っています。今も。



ねこのお相手をしながら学生とリモートでつながっています
左のあんよのこの角度がチャームポイント 
尻尾がボボンと太いのは黒ちゃんとおっかけっこしたからです。

2021年1月14日木曜日

すがたカタチが見えてきた 町屋プロジェクト

荒川区・町屋駅前にある和菓子屋・喜多屋さん。本店や工場は足立区にあります。その支店が町屋駅前にあるんです。


小竹橋通りの向かいから

この2階におもしろいスペースがあります。その上の3階にも。

初顔合わせ@2階

ここを使って若い世代の交流拠点のようにしたいという店主・社長さんのリクエストに応えて学生が動き続けてきました。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ コロナにも負けず

ウチのゼミ生だけでなく、講義「地域連携Ⅱ」を履修しているモチベーション行動科学部の1年生3人も参加して、とても良い学年間連携ができていました。1年生は春学期にコロナで大学に入校できなかった思いを弾けさせるように

リスク管理をきちんとしながら、社会調査もしたし、週に一度の定例MTGをこなし、調査に基づく計画をも作って社長さん・足立区役所・NPO足立フォーラム21の皆さんにプレゼンも。

3階の測量に励む1年生と3年生2人

紆余曲折、喧々諤々の議論は省きますが、ここを勉強カフェにする。それが2020年度に携わった学生たちの結論でした。

んが! 緊急事態宣言が再発令されて小休止せざるを得ない状況に。

この感染拡大の現状については、昨春の緊急事態宣言以降なにをやっていたんだよ!と為政者に文句を言いたい。こうしたプロジェクトの縮小はもちろん、<Go to 商店街>での各商店街イベントも中止に追い込まれてしまったじゃないですかー

とはいえ、この状況でできることを探していくのですけれどね。

猫に慰められる日々です。。

くろちゃんと深夜 書斎の椅子がお気に入り
冬毛でほっぺがフワフワ

2021年1月1日金曜日

新年のご挨拶

新年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


ただし、例年とは異なり、めでたく、言祝ぐお正月にはほど遠い2021年1月1日です。

初詣に行くことも、運動不足のためのジョギングも、感染リスクを高めます。事実を直視し、それに対する対策をしなければならない2021年の幕開けです。


国内外で新型コロナウィルスに感染された方が激増しています。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方にお悔やみを申し上げます。また、現在闘病中の方、そのお身内の方、どうか快方に向かわれることをお祈り申し上げます。

そうした方々に寄り添っていらっしゃる、医療関係、宗教関係、ご葬儀関係をはじめとする皆さんに感謝と敬意を表します。


年末の都内はあまり日常と変わらない風景でした。これで大丈夫なのだろうか、自分が神経質すぎるのだろうかと訝っておりましたが、ここ数日の感染者増をみると、やはり不適切な行動をしていたのかもしれません。

自戒を込めて申し上げますが、いま新型コロナウィルスに罹患していないと思っていても無症状であることもありますから感染させないように、そして健康体であるならば自らが感染しないように、努めませんか。

自らの拠りどころであるコミュニティを危機に陥らせないために工夫が必要だと思います。


マスクをしましょう。研究室ではマスク必須です。

フェイスシールドも適宜活用しましょう。研究室では、来訪を受けた場合、私がフェイスシールドを着用し、来訪いただいた方にも強く着用をお勧めしています。

換気をしましょう。研究室では常に換気をしているので上着必着です。でも暖かい暖房も用意しています。

手を消毒しましょう。研究室にご来訪いただいた方には消毒していただいています。

会食はやめましょう。研究室では飲食厳禁です。


数え上げればキリがないのですが、ニューノーマル=個人レベルでの厳戒態勢の徹底だと思います。このような認識のもとで臨む2021年になりますので、当研究室の活動についてどうかご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。




このナノマスク、N95と同レベルだそうです
もうダースベーダーがしているようなマスクがほしいですね〜